日ハム、首位SBと3差 復調の主砲中田「ここまで来たら、つぶすしかない」
直接対決に逆転勝ち、大谷の同点2ランには「よく打ちましたし、すごかった」
日本ハムは31日のソフトバンク戦(札幌ドーム)に6-3で逆転勝ち。主砲の中田翔内野手は「ここまで来たら、つぶすしかない。気を引き締めて頑張ります」と首位奪取を誓った。
初回に先発の加藤が3失点。いきなり大量のビハインドとなったが、直後の初回の攻撃で大谷の13号2ランなどで5球で同点に追いついた。膠着状態が続いた6回には中田が1死二塁から左中間フェンスに直撃する決勝の適時二塁打を放った。
さらに、5試合連続無安打の陽岱鋼にも26打席ぶり安打となる右越え2点二塁打が生まれ、6-3で快勝。球団新記録となる11カード連続の勝ち越しで、首位ソフトバンクと3ゲーム差に縮めた。
中田は「翔平もよく打ちましたし、すごかったですね。翔平も一発で決めたので。本当に素晴らしかったと思います。すごく流れがいい。このままいけるんじゃないですかね。すごく雰囲気もいいですから」と言う
不動の4番が感じ取る首位浮上への確かな手応え。今季4番が打点を挙げたのは94試合中38試合。勝敗は29勝8敗1分けで勝率7割8分3厘に跳ね上がる。
復調に手応え「割りきった気持ちで」、栗山監督も「ここからが勝負」
「なかなか状態が上がらずに、チームに迷惑をかけている。状態のいい打者が多いので、助かってます。足を引っ張らないように、毎日頑張っています。みんなにすごく助けられている。毎日。いろんな選手にカバーしてもらって。本当に感謝です」
歴代4位タイの15連勝を達した時には、中田は50打数9安打の打率.180、本塁打なしの5打点だった。6月27日の西武戦(札幌ドーム)では腰の張りで代打を送られて、2試合欠場。その長いトンネルを抜けて復調の手応えも感じている。
「徐々に上がっていっていると思いたいです。毎日不安はありますけど、全力でやるだけ。余計なことを考えずに、良かったときの自分を取り戻すために、どんな球でもフルスイング。割り切った気持ちでやるのがいい」
4番が打てばチームは勝つ−。栗山英樹監督も「ウチのチームが勝つのは翔と岱鋼が打つのが絶対条件。この2人が打ったことに意味がある。ここからが勝負」と期待する。悩める中田の完全復活が、ホークス撃破への力となるのは間違いない。