2016年上半期も多くの中国人旅行客が日本を訪れている。なかにはリピーターとして何度も日本を訪れている中国人も少なくない。中国人が観光で日本を訪れるうえでは査証(ビザ)を取得する必要があるが、団体観光ビザに比べて個人観光ビザはまだ取得要件が厳しいのが現実だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 2016年上半期も多くの中国人旅行客が日本を訪れている。なかにはリピーターとして何度も日本を訪れている中国人も少なくない。中国人が観光で日本を訪れるうえでは査証(ビザ)を取得する必要があるが、団体観光ビザに比べて個人観光ビザはまだ取得要件が厳しいのが現実だ。

 ツアー旅行は旅程が予め決まっており、ガイドも同行するため初めての訪日でも安心して旅を楽しむことができる。個人観光の場合は宿泊場所や食事を含め、すべての旅程が自由行動となるが訪日が初めての場合は勝手が分からず、問題が起きる可能性もあるだろう。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人旅行客が日本を訪れる場合、団体旅行と自由旅行のどちらが良いのかを考察する記事を掲載。2度の日本旅行を経験したという中国人の経験をもとに、団体旅行と自由旅行のメリットを比較している。

 まず記事が比較したのは食事についてだ。団体旅行では中国人旅行客が大勢訪れるレストランで「学校の食堂と同レベルの味」の食事をしたと紹介、寿司や刺身、ラーメンなどは食べることができなかったと振り返った。

 数十名の団体旅行客を一度に受け入れることができるレストランや食堂は決して多くない。そのため、団体ツアーに組み込まれるレストランは限定的となってしまいがちで、旅行客も食べたいものが食べられないというケースは多いようだ。一方、個人旅行の場合は自分の好きなものを食べることができるが、記事に登場する中国人は特に「お好み焼き」や「たこ焼き」などのいわゆるB級グルメが気に入ったようだ。

 団体旅行と自由旅行では、ホテルにも差が有ったようだ。団体旅行のホテルは市街地から離れていて狭かったが、自由旅行では自分で立地の良いホテルを選ぶことが出来ると紹介。一方で、個人観光ビザは取得するための手続きも煩雑で、条件も厳しい。やはり日本旅行を自分なりに楽しみたいならば、個人旅行のほうがおすすめだが、気楽に日本を旅したいならば団体旅行のほうがおすすめということのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)