今日は何の日 2月22日は「猫の日」/INSIGHT NOW! 編集部
今日、2月22日は「猫の日」です。
もちろん「にゃん・にゃん・にゃん」で「猫の日」です。制定されたのは昭和62年だそうですが、盛り上がってきたのはここ数年の印象があります。実際に、平成12年以降、犬の飼育数が減少しているのに対し、猫の飼育数はじわじわと増えていて昨年980万頭を超え、ペットの主役の座を奪おうとしています。(ペットフード協会推計)
ライフスタイルの変化だけでなく、猫人気が高まったことの背景には、SNSの影響が大きいような気がします。日々投稿される猫の写真や動画の数たるや、ものすごいものがあります。これがまた、かわいいのです。かわいいだけでなく、おもしろいものも多いのです。
なぜ、そんな変な格好で寝る?なぜ、そんなところに入る?なぜ、降りられないところに登る?なぜ、跳べもしない距離を跳ぶ?どれも猫本人は大真面目なので、思わず笑ってしまいます。SNSでは、床に「輪っか」を作れば猫が入る「猫転送装置」など、猫飼いだったらやってみたくなるネタも次々生まれてきます。
猫マンガや写真集、猫グッズなどの販売や展覧会などのイベントも盛況です。テレビや映画への出演もずいぶん増えました。BSプレミアムで不定期放送している「岩合光昭の世界ネコ歩き」など、1時間ほぼ猫の映像という稀有な番組です。岩合氏の素晴らしいカメラワークと無類の猫好きぶりが楽しい大好きな番組ですが、人だけでなく「ネコ歩きを見る猫」がたくさんいるのもおもしろいです。そして、この「ネコ歩きを見る猫」の写真も、SNSで拡散されていきます。
猫とSNSの相性がいいのは、どうも犬より猫の方が「写真うつりがいい」ことと無関係ではないような気がします。犬も猫も同じくらい好きなのでよくわかるのですが、犬はたいてい写真より実物の方がかわいく見えます。対して猫は写真でも実物と同じように、あるいは実物以上にかわいく見えます。写真の専門知識がないので、なぜなのかよくわかりませんが、実感として違いがあります。猫を飼っていたら、毎日でも写真をSNSにアップしたくなる気持ちはよくわかります。
世の中には猫ぎらいの人もいますし、捨て猫や野良猫をめぐる社会問題も常に発生しています。猫好きたちが「猫の日」で盛り上がっている裏で、苦い顔をしている人もいることでしょう。でも、はるか昔から人と共に生きてきた猫が、今もこうして人と共にいてくれることは、とても素敵なことだと思いませんか。気まぐれでわがままで寂しがり屋のこの小さな生き物が、これからもずっと人と共にいてくれることを願う「猫の日」です。