地球平面説を突如主張したラッパーB.o.B、疑問に答えた学者ニール・ドグラース・タイソンを曲でディスる。一方タイソンの甥は...

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米国アトランタ出身のラッパー B.o.B (27歳) が突如「地球は実際は平たい」とツイートし始め、フォロワーやファンを困惑させています。

また、そのツイートを見かけた天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンは、丁寧な説明で B.o.B に解説を試みたものの、B.o.B は「俺は丸い地平線をこの眼で一度も見たことがない」として受け付けず、さらにはタイソンを非難する内容のラップ曲を公開するに至っています。
  

B.o.B は Twiter にて、「地上にいても、飛行機に乗っていても、地平線はいつも同じ高さにある。レッドブルの成層圏ジャンプでは地平線はまるく映っていたけど、俺が同じ高さを飛行機で飛んでいるときはそうは見えなかった」と主張を展開。

27歳のラッパーが広角レンズの映り方を知っているかどうかはわからないものの、B.o.B のアティテュードが「俺がこの眼で見たもの以外信じねぇ」であることは明らかです。
ニール・ドグラース・タイソンは、Twitterでの B.o.B の主張ひとつひとつに丁寧に解説をし、地球はまるいことをわからせようとしました。ところが、当の B.o.B は反論になかば論破されたことに腹を立てたのか、音楽共有サイト SoundCloud にタイソンのトーク音声を使用したディスリスペクトトラック "Flatline" を公開するという行動に出ました。



ニール・ドグラース・タイソンはこれ以上関わっても無駄だと思ったのか、それ以降なにも返答をしなくなりました。ところが、このまま両者ものわかれのままこの論争も集結かと思われた矢先、思わぬ伏兵が現れます。それがタイソンの甥っ子にしてこれまたラッパーの TYSON。TYSON は、ドレイクがミーク・ミルに向けたディストラック "Back to Back" を使用して B.o.Bへのアンサートラック "Flat to Fact" を制作、やはり SoundCloud へアップロードしました。



記事執筆時点では叔父タイソンが B.o.B に甥TYSONの曲を紹介するという展開になっており、事態は第2ラウンドへ突入しそうな雰囲気。このまま沈静化していく可能性もなくはないものの、ここは B.o.B の反応に注目したいところです。



ちなみに SoundCloud にアップロードされた楽曲はどちらも作品としてはとしてはイマイチな仕上がり。さすがメジャー契約を持つだけあってクオリティでは B.o.B が上ですが、科学的に正しいことを言っているのが TYSON であることは言うまでもありません。

一方、はからずも両者に戦いのリングを提供することとなった SoundCloud が「いいぞ、もっとやれ」と思っていることは間違いなさそうです。