台風の目となるか!?松戸馬橋の脅威的な打線爆発!

エースで4番 秋山 (松戸馬橋)

 8月も終わりに近づき、秋の訪れを感じる季節。残暑が残る先週に比べると、少し肌寒い気温の中で行われた、秋季千葉大会一次予選代表決定戦。強豪松戸国際を破り、今大会のダークホースとなった松戸馬橋と、夏ベスト16の東海大浦安の一戦。

 どちらが勝ってもおかしくない試合は、勢いにのる松戸馬橋ペースで進んでいった。

 初回から松戸馬橋は仕掛ける。先頭岩下が左適時打で出塁し、続く2番渡部のあたりは敵失を誘い、無死一、二塁のチャンスを作ることに成功する。3番宮上は凡退するも、4番秋山のあたりも敵失となり、一死満塁。5番大西はセカンドゴロに倒れるも、その間に三塁ランナーが生還し、初回から1点を先制することに成功した松戸馬橋。

 続く2回にはビックイニングを演出する。二死無塁の場面から、松戸馬橋の猛攻は始まる。9番和田、1番岩下が連続安打で出塁すると、2番渡部の四球を挟み、3番宮上、4番秋山の連続二塁打で4点を追加。その後も、6番岩切の適時打で1点を追加し6対0と大幅リードを得る。4回にも、4番秋山の二塁打の後に、バッテリーエラーで1点を追加。7対0とさらにリードを広げた。

 投げては、4番でエースの秋山が奮闘する。4回まで毎回ランナーを得点圏まで進められるも、要所で踏ん張り東海大浦安のスコアボードに0を並べる。

 しかし、迎えた5回表の東海大浦安の攻撃。先頭1番栃木が四球を選ぶと、2番近藤は野選で出塁。そして3番金子、4番水町の連続安打とバッテリーエラーでまずは2点を返すことに成功。さらに、6回表にも、二連打、二四球と犠飛で2点を追加する。松戸馬橋としては、これまで好投していた秋山が崩れたことが失点につながってしまった。

 だが、松戸馬橋には勢いがある。6回裏には、四球、犠打で作った二死二塁のチャンスで6番岩切がこの日2本目の適時打を放ち1点を追加。さらに、7回裏にも、2番渡部の犠飛、4番秋山のこの日三本目の安打で駄目押しの2点を挙げる。7回終わって、10対4と松戸馬橋が大きくリードした。

 反撃したい東海大浦安は9回表に、3番相川の右本塁打で1点を返すも反撃はここまで。10対5で松戸馬橋が東海大浦安を下した。エース秋山は完投し、自身も2本の二塁打を含む3安打2打点2得点の活躍。チームの大黒柱として、今後の成長に期待がかかる。そして、秋山だけではなく、松戸馬橋は、ほとんどの打者がしっかりとバットを振り抜けていた。上位打線から下位打線まで、切れ目なく鋭い打球を飛ばしていたため、内野安打や敵失を誘う打球が生まれたように見える。今後はこの打線をより磨いていくことで今大会の台風の目となることが期待される。

(文=高校野球ドットコム編集部)

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