「李登輝は日本に帰れ」  “尖閣”発言で統一派ら抗議/台湾

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(桃園空港 27日 中央社)李登輝元総統(92)は26日夜、21日からの日本訪問を終えて帰国した。桃園国際空港では野党・台湾団結連盟の関係者が出迎えた一方、李氏の釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)は日本のものだとする発言に反発した民間団体のメンバーら数十人が、到着ロビーの外で抗議活動を行った。

抗議を行ったのは台湾と中国大陸の統一などを求める中華統一促進党のメンバーらで、「李登輝は日本に帰れ」「釣魚台は台湾のもの」などと書かれたプラカードを掲げて李氏を非難した。

李氏は日本滞在中の23日、日本外国特派員協会の記者会見で「尖閣列島は日本のものである」と発言。これを受けて、総統府や外交部などが同列島は中華民国の領土とする認識を改めて表明したほか、与党・国民党内からも批判の声が相次いだ。

また、同党に所属する一部の立法委員(国会議員)は、李氏が“外患罪”を犯したとして、同氏が受けている国からの優遇措置を廃止するため、関係法案の改正を目指すとしている。

(卞金峰、戴雅真/編集:杉野浩司)