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Android Pay、アプリ情報制御、そして指紋認識のサポート...

グーグルのAndroidエンジニアリング部門 副社長のデイブ・バークは、5月28日のGoogle I/Oの壇上で次のAndroid Mに備わる事になる新しい機能について紹介した。これらは先のAndroid Lでもたらされたユーザーエクスペリエンスを洗練するものだ。

「最も洗練されたAndroidをリリースするために、非常な努力をした」とバークは言う。

アプリレベルの情報制御

まずAndroid Mでは、アプリがアクセスできる情報についてより細かい制御が行えるようになる。現在のAndroidは新しくダウンロードされたアプリにはデータやデバイスに対して広い権限を与えられている。これはユーザーにとってはフラストレーションの元であり、また誰が作ったかわからないアプリが多くのデータにアクセスできるという意味で、セキュリティー上の懸念でもあった。

Android Mでは、アクセス権限をアプリごとに設定することが出来る。

バークがデモンストレーションを行ったところでは、例えばWhatsAppで音声メッセージを送るためのマイクボタンをタップしたら、マイクデバイスへのアクセスを求めるダイアログがでてくるといった具合だ。パーミッションはアプリが異なるデバイスにアクセスするたびに現れる。

Chromeタブ & App Links

アプリ内でWebリンクがある場合、Chromeを別途立ち上げる代わりにアプリ内で新しくChromeタブを作ることが出来るようになる。更に良いことには、そのアプリ内タグはプロファイル、設定、パスワードなどのユーザー情報を保持している。

App Linksと呼ばれるこの新機能は、リンクを開くときに幾つかの選択肢がある時、開発者が頭を悩ませるどの様に開くかを聞くポップアップを無くすことにつながる。メールで誰かからTwitterへのリンクが送られてきたら、それをクリックしてTwitterアプリで開くかブラウザで開くかを選ぶのではなく、直接Twitterアプリをひらいて見ることが出来る。

Android Pay & 指紋認識のサポート

名前が示すとおり、Android PayはApple Payに対抗するGoogleのモバイル支払いサービスだ。バークによれば、Android Payは米国中70万の店舗で利用でき、NFCを備えた店ならどこでも使えるという。利用するには携帯のロックを解除し、読み取り機にかざすだけだ。

Android Mでは指紋認識もサポートされる。SamsungのGalaxy S6やNote4などのデバイスでは指紋認識デバイスが提供されているが、Android Mの登場でまもなく更に多くの採用例を目にすることになるだろう。

Doze

バークは更にDozeと呼ばれる電力管理機能について紹介する。デバイスに組み込まれたモーションセンサーにより、Dozeはデバイスが手に取られているかどうかを判断し、それによってより深い電力セーブモードに入るかどうかを決定する。しかしアラームやチャットの呼出に対応する必要があるので、完全に電力オフになるという訳ではない。

バークによれば、Android LおよびAndroid MがインストールされたNexus9タブレットでテストした所、MのほうがLよりバッテリーが2倍長持ちしたという。

その他について

USB-Cがサポートされることで、Micro USBは間もなくAndroidデバイスから姿を消すことになる。他にも改良されたテキスト選択機能や、ボリュームコントロールが導入されるという。

Android Mの開発者向けのプレビュー版は5月29日公開された。正式なリリースは2015年第三四半期になる。

スクリーンショット画像:David Nield and Brian P. Rubin for ReadWrite

Brian P. Rubin
[原文]