オフィシャルサイトより。サンリオが、マイメロ、ジュエルペット、コミケ参戦などで地道に積み上げてきた「大人のアニメファン」向け戦略の大きな一歩です。

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●「アニメファン向けのサンリオ」出陣
「サンリオ初のゲーム・アニメファン向けキャラクタープロジェクト」
サンリオ公式による『『SHOW BY ROCK!!(ショーバイロック)』の紹介文です。

内気で軽音楽部に入れなかったある少女。
突然、ゲームの世界に引きずり込まれます。
なぜか自分の持っているギターを弾くと、異世界のモンスターを倒せるらしい。
演奏を見た社長が、バンドにスカウト。
かくして猫っぽいゴスロリっ子「シアン」として、ガールズバンド「プラズマジカ」に参入。
ギタリストとして、仲間とインディーズからメジャーを目指す……というストーリー。

企画当初のターゲット層は男性だったそうです。
「SHOW BY ROCK!!のキャラは、通常ならサンリオショップに来店しない大人の男性。従来のやり方で認知度を高めるのは難しいと判断し、ソーシャルゲームを通じてキャラクターの露出を狙った。」
脱キティ依存?サンリオ萌え系戦略の勝算 | エンタメ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

プレイした曲で気に入ったものがあったら、ゲーム内からiTunesと連動してフルバージョンをすぐ買えるというシステムも採用。
さらにゲーム上のバンドのうち9組は本物のバンドとタイアップしています。

●インディーズバンドあるある

「日常の練習パート」「演奏パート」「戦闘パート」の3つに分かれる作品。
「演奏パート」と「戦闘パート」は、SDキャラ3Dで表現されています。
SDキャラ、意外と五本の指でしっかり弦を押さえていて、よく動く。ベースもちゃんとツーフィンガーだよ。

物語の中心になるのは、シアンが参戦したガールズバンド「プラズマジカ」と、同じ会社の男性バンド「シンガンクリムゾンズ」の日常。
なのでアニメの大部分はこのリアル等身サイズで描かれます。

このアニメ、「インディーズバンドあるある」てんこ盛りです。

・本業は会社員
・自分たちのライブは大手バンドの前座
・リハの失敗を大いに引きずってしまう
・衣装など見た目から入ってしまう
・バンドのエゴサは基本

5話時点でも、未だに「プラズマジカ」と「シンガンクリムゾンズ」はインディーズバンド。デビューしていない。
これは、やりたいことをまだ自由に探せる、仲間とのつながりをゆっくり築ける、という点ではうまい設定。
勝ち負けや、売れる売れないではない音楽を、まだデビュー前の面々から描いています。
もちろんデビューもしたいし、売れたいけどね。「ショーバイ」ロックだしね。
あとは戦闘設定をどう絡めていくかですが……敵倒すより、バンドうまくいってほしいなあ、正直。

ところでシアンのギター・ストロベリーハートとレトリーのベースくらいは、実際作れそうなので、限定で作ってくれませんかねサンリオさん。

『SHOW BY ROCK!! 』1

(たまごまご)