腰痛を抱えている選手は男女を問わずたくさんいます。特にずっと前傾姿勢でいなければいけGKは腰痛に悩まされている人が多いようです。

アスリートと普通の人では腰痛になってしまう原因が違います。ここでは、普通の人がどうやれば腰痛を改善できるかをお教えします。まず腰痛にいい運動を覚えましょう。

1.両ヒジ、両ヒザをついた四つん這いのポーズ(キャット・ポジション)を取ります。
2.そのまま猫が怒ったときのように背中を思い切り曲げてください。10秒間キープ。
3.今度は背中を反ってお腹を前に突き出します。10秒間キープ。
4.この2つのポーズを3回ずつ繰り返します。

これが腰痛の緩和に一番効果的な運動です。ところが問題は、このポーズができる場所が限られていること。オフィスで腰が痛くなってきたからといって、いきなりこの運動ができる環境にいる人は少ないでしょう。

ではどうするか。この運動で代用します。

1.椅子に座って思い切り腰を前に突き出します。10秒キープ。
2.今度は腰を引き、背中を丸めてやや前屈みの姿勢にします。10秒キープ。
3.この2つのポーズを5回ずつ繰り返します。

そしてもう1つ。最近「ドローイン」という言葉で知られるようになりました。腰痛を緩和するのと同時に、この運動を2週間続ければ、下腹部の余分な肉も確実に減ります。

1.自分の力でお腹を引っ込めます。イメージとしては一回り下のサイズの服を着ようとしているときの感じ。あるいは腹囲を測定されようとしているときの感じです。思い切りお腹を引っ込めてください。
2.そのまま60秒キープ。
3.気付く度にこの運動をしてください。どんな場所でもできるはずです。

この運動をすることで腹筋が鍛えられますし、腹圧が高まって内臓が正しい位置に動き、腰が緩みます。もしできるのなら、そのまま横になり、腹直筋に力を入れないように起き上がると、より効果的です。

まずは2週間、頑張ってみてください。

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