肩の痛みはツボを刺激することで取れたとしても、翌日にはまた痛くなってしまったり、なかなか全快しなかったりしますが、その原因は携帯電話であることが多いのです。

スマートフォンが普及して、昔よりもずっと携帯の画面を見ている時間が増えたと思います。そのときの「姿勢」が問題なのです。画面をじっくり見ようと、あごが前に出て、首が落ちていませんか? 首がスライドして前に出っぱなしになり、「ストレートネック」になっているのが、肩にストレスをかける原因になっているのです。


肩こりはアイーン運動で予防できる!
そんな自分の姿勢に気付いたら、「アイーン」の運動をすることで肩こりを予防することができます。

ちなみに「アイーン」とは、おなじみ志村けんがよくやる「あの動き」です。


1.肩の位置を変えないように、まずアゴを思い切り引きます。二重アゴになるくらい引いてください。
2.今度は肩の位置を変えないようにしながら、アゴを思いっきり前に突き出します。
3.この2つの姿勢を10回繰り返します。「アイーン」という台詞や手の動きをつけなくてもかまいません。

筋肉は縮めたあとに緩む性質があるので、思い切りアゴを引くことで縮め、前に突きだして緩めます。この繰り返しで肩の筋肉に十分な血流を生み、肩こりを防ぐのです。

それから肩こり予防運動をもう1つ。この運動は年齢とともに可動域が狭くなって起こる50肩などにも効果的ですから、試してみてください。

1.右手の指先で右肩、左手の指先で左肩に軽く触ります。
2.そのまま両腕のヒジを、大きく円を描くように動かします。
3.最初は内回し、次に外回し、それぞれ10回ずつ繰り返しましょう。

この運動では、使うことが少ない肩甲骨周りの筋肉を動かして血流を増やします。

いかがでしょうか。携帯電話の操作に夢中になりすぎて、首の位置がおかしくなっているのを直すのが一番大事なのは言うまでもありません。

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