レノボが5日に発表したタブレットPC「Think Pad X60 Tablet」。指などで操作できるほか、本体の向きを変えると自動的に表示画面の向きも変わる。(撮影:佐谷恭)

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レノボ・ジャパン(東京都港区、天野総太郎社長)は5日、キーボードを使わずに、指などで画面を触って操作できるB5サイズのタブレットPC「Think Pad X60 Tablet」を発表した。中規模企業以上向けのモデルで、12月下旬に出荷を開始する。

 スタイラス(タッチパネル操作用のペン状の棒)による電磁誘導方式で、画面上にすばやく、正確に文字を記入できる。あわせて低反射のタッチパネルを搭載して指先での操作も可能にしたほか、野外光の反射を抑えられるため、屋外での視認性が向上した。また、本体の向きを変えると自動的に表示画面の向きも変わる「アクティブ・ローテーション」をアプリケーションとして実装しており、ユーザーは常に適切な角度で画面を見られる。

 同日開いた新製品発表会で、同社の石田聡子執行役員は「外出先や会議の席など、キーボードを打てない環境でも使いやすい自然なインターフェースを実現した。思いついたことをさっとメモしたり、ワードやエクセルなどを印刷せずに“赤入れ”校正することもでき、PCの用途が飛躍的に広がる」とタブレットPCへの期待を語った。

 販売価格は、税込みで26万1450円を予定している。【了】