母校山梨学院大学の恩師、高田氏とのタッグで五輪出場を目指すKID
22日、都内ホテルにて、HERO'S初代ミドル級王者・山本“KID”徳郁が、2008年の北京オリンピック挑戦を表明。レスリングでオリンピックに出場するには、2007年の天皇杯優勝が大前提。また、天皇杯に出場するためには、推薦ないし、2006年に天皇杯予選会突破が必須となる。

また、天皇杯優勝後は、同年開催される明治乳業杯で優勝。仮に天皇杯と優勝者が異なる場合は、プレーオフを実施し、世界選手権出場者を決定。更に、その世界選手権で8位以内に入り、もう一度天皇杯を制することで初めて代表候補となる。この過酷な選考を乗り越えるべく、KIDの長く険しい闘いが始まる。

■下記、KIDへの一問一答

‐明確にオリンピック出場を目指そうと決めた時期は?

時期は2ヶ月位前から考えてまして、スケジュールとかも見て、今回、この歳でトライできなければ一生できないと思って始めました。

‐お父さんのリベンジという気持ちは?

それもあるし、それがあったからここまでやってこれたし、純粋にレスリングが好きだし、トップっていったらオリンピックだから。ガキの頃からの夢だし。総合(格闘技)を始めても、(夢は)抜けなかったですよね。

‐奥様の反応は?

うちの嫁が一番前から言ってて、俺が決める前から「オリンピックの夢はどうなったの?」って。俺は何もいわずに流してたんですけど、言われて「行きてーなー」って。
メチャメチャ喜んでて、うちのチビも急にレスリング始めて、周りの人は凄い応援してくれてますね。

‐勝算はあるか?

勝算ってのはやってみなきゃ分からないし、行けるっていう自信がなきゃ、トライしないし、ただ、トライしたい。過去とか人のこととかは全然気にしない。これからのことは考えていない。今、ガッチリやりたい。

‐年末Dynamite!!出場に関しては?

まだ、何も考えてないです。(要請があれば?)そうですね。
レスリングマッチになるかもしれないし、妹とやろっかな(笑)

‐KIDの今後の課題は?

俺も聞きたい。(質問に対し)ありがとうございます。

高田氏「2分という短いルールになり、差がつき難くくなった。でも、60kgでは世界で3番くらい。今後はKID選手のレスリングをやっている姿は、今は誰も見ていない。スピードのあるタックル、飛行機投げも得意だし、武器は体重です。減量がないんです。それだけ試合で自分の力を発揮できる。勝算の方は、今の力だとベスト8くらいかな。登り詰めるのは、これから。経験も踏まえて伸びる要素は沢山ある」

‐レスリングのルール改定については?

オリンピックに出たいと決断したのも、ルールが変わったのもあって、今のルールの方が僕にとって合う。昔は長距離だけど、今は短距離。それなら、俺も行けるなと思って始めました。

‐お父さんの反応は?

喜んでますね。相当、喜んでます。

山本“KID”徳郁が北京五輪出場を正式表明!