8日、都内で会見する日枝 久・フジテレビジョン代表取締役会長(撮影:吉川忠行)
フジテレビジョン<4676>は8日、東京・港区で会見を行い、昨日までのニッポン放送株式<4660>公開買い付け(TOB)の結果、同社の所有割合が36.47%(議決権ベースで39.26%)に達したことを明らかにした。日枝久会長は「大変意味のある数字」と強調した。また、ライブドア<4753>との提携について「全く考えていない」と話した。

 TOBに応じた個々の株主については明らかにしない方針で、今後の買い増しについては、「市場で買う予定はない。応じて頂いた方々に失礼になる」と話した。

 フジサンケイグループ元議長の鹿内宏明氏による大和証券SMBCへのニッポン放株の返還要求について、「この問題は大和と鹿内氏の問題で関係ない。インサイダーの疑いは全くない。TOBへの影響もない」と述べた。【了】