(前回の記事はこちら)4.旧宮家の復帰だけではいずれ行き詰まる新たな理由のもう1つは、現在の社会制度のまま、旧宮家を復帰させるだけでは、男系継承の維持は極めて困難であることに思い至ったことだ。先に述べたように、大正9年の「皇族ノ降下ニ関スル施行準則」により、伏見宮系の宮家の臣籍降下はあらかじめ予定されていた。そして、予定より早く、占領期に一斉に臣籍降下することとなったわけだが、それによって皇位