舞台にドラマ、映画で存在感を示す一方で、ウエスタンルックに身を包み、芸人顔負けのマシンガントークをバラエティ番組で披露する。そんな「個性派俳優」の名にふさわしい豪快な顔とは別の一面が萩原流行にはあった。40周年を迎える芸能生活の半分は、実は「うつ病」という試練とともにあるのだ。 3時間は何も覚えてない 異変は突然、やって来た。91年、座長を務めた舞台の千秋楽、その翌日のことだった。自宅で休息していた