近畿日本鉄道南大阪線の高鷲駅は、駅前から閑静な住宅街が広がる普通電車しか停車しない小さな駅だ。北口にはバスロータリーが整備されているが、私が駅を降りると目的地は南口であることがすぐにわかった。なぜなら、まったく人影がない駅前に黒いスーツを着込み無線のイヤホンを耳の挟んだSPが多数立哨していたからだ。予定時刻の15時になっても周囲を見渡しても私以外に人はいなかった。選挙情勢を執拗に追いかけているは