戦後ニッポンは「悪魔祓いの国」であったが、ここ数年はその傾向をさらに強めている。問題が起きると、問題の存在そのものを見なかったことにして、問題を解決したつもりになる。その結果がこれだ。「トヨタ自動車の豊田章男社長は10日、記者団に対して『安定供給、安全、安心な電力供給をお願いしたい』と訴えた。円高に加えて電力不足が広がる現状に、『日本でのものづくりが、ちょっと限界を超えたと思う』と危機感を漏らした