中国の電子商取引大手「アリババ集団」が19日、米ニューヨーク証券取引所に上場し、初日の取引は1株68ドルの公募価格を38%上回る93.89ドルで終わった。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)

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 中国の電子商取引大手「アリババ集団」が19日、米ニューヨーク証券取引所に上場し、初日の取引は1株68ドルの公募価格を38%上回る93.89ドルで終わった。中国メディアの東方財富網は20日、世界銀行のデータを引用したうえで「アリババの時価総額は2013年のポルトガルの国内総生産(GDP)を超えた」と伝えた。

 記事は、上場初日のアリババの時価総額が2314億ドル(約25兆2200億円)に達し、ポルトガルの13年におけるGDP(約2200億ドル、約23兆900円)を超えたと紹介。さらにアリババの時価総額はフェイスブックやIBM、オラクル、Amazonといった米国企業を抜き、ハイテク企業としてはアップル、グーグル、マイクロソフトに次ぐ時価総額になったと伝えた。

 続けて、アリババの馬雲(ジャック・マー)会長の総資産はIPOによって219億米ドル(約2兆3900億円)に達し、中国一の富豪になったと紹介。さらに世界の富豪ランキングでも34位に食い込んだと紹介した。また、アリババの蔡崇信(ジョゼフ・ツァイ)副会長の株式資産総額は74億4000万ドル(約8100億円)になったと紹介。

 また、アリババのIPOはネット関連企業の株価下落を招いたとし、Yahoo!が2.74%安、京東商城が4.06%安、新浪微博が2.01%安などとなったと伝えた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)