「iPhone 5s/5専用ダイオウグソクムシ シリコンケース」(Hamee販売)

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世界は神秘的である。どんなに科学・技術が発展しても「当たり前、常識」として解明できるものではない。その不思議のひとつが今話題のダイオウグソクムシ。「三重県の鳥羽水族館で飼育しているダイオウグソクムシが絶食5年目に突入した」というニュースで一躍に有名に。その異様な外見も手伝って、人々の興味を集めているわけだ。さて、そんなダイオウグソクムシがこのほど何とiPhoneケースになった。人気だからって何でもケースにしてしまっていいのだろうか!?

それが、「iPhone 5s/5専用ダイオウグソクムシ シリコンケース」(Hamee販売)。と、その前に知らない人のために、ダイオウグソクムシがどんな生き物か、簡単にここで紹介する。
「世界最大の等脚類(ダンゴムシの仲間)として知られ、メキシコ湾などの深海の海底に生息。体長19〜36センチ程、過去には体長76センチ・重さ1.7キロの個体が見つかった記録がある。2対の触覚と7対の脚、さらに遊泳脚を持つのが特徴で、歩行だけでなく泳ぐことも可能」
「水族館で数日間同じ場所から動かないこともしばしば。海底へ沈んできた大型の魚やクジラなどの死骸、弱った生きものをエサとしており、“深海の掃除屋”とも呼ばれる。エサがあるときはしっかり食べ、飢餓状態に耐える仕組みをもっている模様」(以上、鳥羽水族館HPより)

光の届かない深海に住んでいるうえ、寿命がとても長く、水族館で観察していても目立った動きも成長もせず、変化に非常に乏しいことなどから、その生態がほとんど分かっていない状態。ただ、来館者やネット動画中継で観た者たちはその摩訶不思議なフォルムに魅了されるようだ。筆者も、このもっさりとした体型と辛抱強い性格に惹かれてしまった。

「まさかこの虫をiPhoneケースのモチーフに選ぶとは! 見た目もいい感じにデフォルメされ、もはやカワイイ印象さえうけます。iPhoneの画面側は少し気持ち悪い足が登場し、iPhoneをはめる、というより丸のみされたような装着感。インパクトしかないので遊びにいく際には必ず連れていきます」とHamee。
確かに、インパクトは絶大、ポケットから出すところを想像すると思わず笑ってしまう…。

「使いにくいですが、使っているとこのフォルムに愛着を覚えます。また、どこに持っていっても間違いなく突っ込みをもらえるので装着するだけで注目の的に…。意外と電話している姿は近未来的な電話に見えたりもするので、その電話姿にきっと誰もが二度見するでしょう」(同)

正直いままでiPhoneをわざわざケースに入れて使用するというのは煩わしいことと思っていた。しかし、実用性以外の価値というものもあるのだ。自然の神秘ダイオウグソクムシと、現代の最新情報端末とのドッキング。このミスマッチと一見思える組み合わせが人の興味を刺激するわけである。ちなみに、筆者もこれを使ってみたい一人である。

ダイオウグソクムシを持ち歩くという擬似体験。やってみたい気がするのは私だけではないはずだ!!
(羽石竜示)