台湾・台北で大規模な性的少数者パレード  性別の平等訴え

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(台北 27日 中央社)第11回「台湾同志遊行(LGBTプライド)」が26日台北市内で行われ、国内外から集まった6万人余りの参加者(主催者発表)は奇抜な衣装を身に着けたり持参したプラカードを手に、LGBT(性的少数者)の権利向上や平等を訴えた。

台北市政府前の広場に集合したパレード参加者らは、学生組織、男女の権利平等を支持する民間団体などからなる7つのグループとともに出発、台北の繁華街・東区を経由して、国父記念館まで行進。「性別による迫害反対」、「性差別反対」などのスローガンを声高く叫びながら性的少数者の権利向上などを求めた。

主催者によると、今年は「性難民を直視」をテーマに実施し、性的少数者に関して教育、法律などの分野ではまだ公平な待遇を受けていないことを社会にアピールしたいと述べた。また、日本、韓国、香港など海外からの参加者は4000人を超えたとしている。

一方で参加団体の1つ、「台湾性別不明関懐協会」は国父記念館付近で、数名の女性会員が上半身裸になり抗議活動を展開、警察から警告を受けた。協会は、このパレードでは男性が裸になれるのに、女性は許されないのは男女差別だと主張、性差別の禁止やセクハラの禁止などを訴えた。

2003年に始まったこのパレードは当初500人の参加者から現在は5万人以上の規模に成長し、東アジアで最大規模のLGBTイベントとなっている。

(編集:張芳明、齊藤啓介)