29日のセリエA第6節で、ユヴェントスとのトリノダービーを0−1と落としたトリノ。MFポール・ポグバの決勝点の場面で、FWカルロス・テベスがオフサイドだったと議論を呼ぶなか、トリノのジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、リプレイ映像を見る前に次のように話している。

「ウチの選手たちが抗議していたが、私はその理由が分からなかった。正当なゴールであることを願っているよ。そうじゃなければ、コメントするのが難しくなる…」

そして、問題のシーンのテレビ映像が流れたが、ヴェントゥーラ監督はそれ以上語らなかった。語ったのは、クラブの方だ。公式サイトで「コンテは何を数えているのか?」というタイトルの記事を掲載している。

ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、ユーヴェのポゼッションが70%で、テベスに対するチーロ・インモービレのファウルは退場に値すると主張していた。

だがトリノは、ユーヴェのポゼッションは52%であったと強調。また、オマル・エル・カドゥリに対するポール・ポグバのファウルも、インモービレのファウルと同じようなものだったが、イエローカードだったと主張している。また、クラウディオ・マルキージオも退場になっておかしくなかったとした。

トリノは「コンテ監督が学校で数学より国語を得意としていたことは確実だ」と記事を締めくくった。

これに対し、ユヴェントスは公式ツイッターで、「確かに我々は数字に強くない」としながらも、次のように反論している。

「トリノの枠内シュートはゼロ本だった。ダービーでユーヴェが確実に上回っていたことを説明するのに十分だろう。これは、2012年11月17日(ラツィオ戦)以来のことだった」

いずれにしても、ヴェントゥーラ監督はトリノをポジティブに評価している。

「守備に満足している。客観的に見て、我々は多くを与えなかった。ユヴェントスをうまく抑えたよ。シュートはわずかだった。ポゼッションに関してはもっとうまくやれたかもしれない。ユーヴェはベストのチームか? ここまで対戦してきた中では、もちろんだ。だが、ローマやナポリ、インテルとはまだ対戦していなからね。とはいえ、2連覇中のチームなんだ。ベストの一つなのは確かだよ」

「ダービーのことだけで、これまでやってきたことがなくなるわけじゃない。我々はミラン相手にも勝利に迫った。ヴェローナ戦もそうだ。今日の試合でこれまでの5試合が消されるわけではなく、我々はもっと多くの勝ち点に値してきた」