ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、満足していないはずがないだろう。15日のパルマ戦で勝利を収め、暫定で3位に追い付き、FWマリオ・バロテッリは3試合で4ゴール目を挙げた。20日のバルセロナ戦でも彼を起用できるなら、指揮官はなんでもしていただろう。だが、それはできない。夢を見ていても仕方ないなら、現実が与えるものを楽しむ方が良い。

FWエムバイェ・ニアンの抗議にもかかわらず、バロテッリがFKを蹴ってゴールしたことについて、アッレグリ監督は「バロテッリが決めた。とてもうまく蹴ったね。昨日の練習では、彼もニアンも、(ケヴィン=プリンス・)ボアテングも試していた。ゴールを決めたのだから、うまくいったと思う」と語った。

また、バロテッリが多くのぶつかり合いを余儀なくされたことについて、指揮官は「そうだね。彼はとても素晴らしかった。たまに冷静を失う恐れがあるが、その点についても改善していくと思う」とコメントしている。

前半はおそらく気に入らなかったはずだ。

「前半が終わったときも、怒りはしなかった。困難に直面する試合はあるし、パルマがとてもプレスをかけてきて、我々は苦しんだ。だがそれでも、良いチャンスだってつくったんだ。そしてオウンゴールでリードを奪った。もっとうまくやれたかもしれないが、あまり攻撃を食らわなかったのはよくやったよ。そして後半に良くなって、たくさんのチャンスをつくり、ほとんど何も許さなかった。最後にパルマのゴールが決まったが、心配することは何もない」

「バロテッリ効果? このクラスの選手が加われば、戦力は増す。クラブはリーグ戦の大事なタイミングで素晴らしい補強をしてくれた。チームは素晴らしい追撃をしている。続けるのが簡単じゃないことは分かっているよ。特に、追っているときは肉体的なペースダウンがあり得るからね。我々は気をつけなければいけない」

MFリッカルド・モントリーヴォとFWエムバイェ・ニアンにも賛辞を送っている。

「モントリーヴォは守備に関してとてもうまくボールを奪ってくれる。今夜は相手のサイドバックが上がってきたときのカバーも完璧だった。ニアンはすごく働いてくれたね。彼はとても若いし、ラストパスでキレを欠くことがある。その点を改善しなければいけない。今日の彼はサイドでスタートし、それからボアテングをトップ下にしてセカンドトップになった。両方の役割をとてもうまくこなせると思う。それに、守備でも大きな助けとなってくれるんだ。彼はとても惜しみなく動くからね」

セットプレーに関してもミランは改善が見られた。

「今夜はCKで選手たちがとてもうまかった。一度、ブロックで苦しんだところがあったが、相手の功績もあるんだ。残念ながら失点をしてしまったね。無失点で終えたかったが、次の試合でやれることを願っているよ」

バルセロナ戦に向けた負傷者の状況について、アッレグリ監督はこう話している。

「ロビーニョと(ステファン・)エル・シャーラウィのコンディションを聞いてみよう。明日を待たなければいけない。今日はこの試合に勝つことが非常に重要だった。バルセロナ戦のことは明日から考える。それからダービー、ラツィオ戦だ。集中しなければいけない。すべて重要な試合であることも、自分たちがうまくやれるということも分かっている。我々は前進したい。だが、自分たちは追いかけなければならず、気をそらすことができないことも分かっているよ」