現役大学生で、映画制作にも取り組んでいる大和田健介
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 第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の小説をベースに映画化した『脳男』に出演した大和田健介が、迫真の演技を見せた主演の生田斗真らとの共演について語った。

 本作では、生まれつき並外れた身体能力と頭脳に恵まれながら、人間的感情を持たない主人公・脳男をめぐる衝撃のストーリーが展開。江口洋介ふんするベテラン熱血刑事の相棒役を務める大和田は、物語で重要な役割を果たす。主演の生田斗真をはじめ、江口洋介、松雪泰子らはそれぞれ演じる人物に成り切っており、「かなり本気度の高い現場で、自分もこの作品に関われて本当に光栄でした」とうれしそうに語る。

 実は、生田演じる脳男に首を締められるシーンのリハーサル中、そのショックと息苦しさで思わず泣いてしまったという大和田。「本番後、生田さんが申し訳なさそうに声を掛けてくださったんですが、泣いてしまったことがすごく悔しかった……」と振り返る。ほかにも、撮影初日に倉庫での爆破シーンに挑み、脳男が乗る護送車が襲撃されるシーンではケガも覚悟で臨むなど、大和田の体当たり演技に、作品の本気度の高さが伝わってくる。

 そんな過酷な現場で、共演の二階堂ふみとはお互いに年齢が近いこともあり、撮影中にはグチをこぼし合う仲だったようだ。「普段は普通の女の子なんですが、役に入るとガラッと雰囲気が変わって、本当に彼女はすごい! 二階堂さんからはたくさんパワーをいただきました」と称賛を惜しまない。

 現役大学生で、映画制作にも取り組んでいる大和田。今後役者として、そしていつかは監督する側としても、多くの可能性を秘めた彼の将来の活躍に大いに期待がかかる。(取材・文:平野敦子)

映画『脳男』は2月9日より全国公開