東京・歌舞伎町の飲食店で客を泥酔させてキャッシュカードを奪い、現金を引き出したとして、警視庁組織犯罪対策2課は、強盗と窃盗の疑いでナイジェリア国籍の飲食店経営者、ンゼリべ・エヴァン容疑者(42)ら男女10人を逮捕した。
 同課は同容疑者らが'06年の開業時から同様の手口を繰り返し、総額10億円に上る犯行を繰り返していたと見て全容解明を進めている。だが、こうしたナイジェリアをはじめとする外国人犯罪の蔓延には、警視庁の“腰の引けた捜査”が色濃く反映されているのだ。

 社会部記者がこう語る。
 「ナイジェリア人の犯罪が都内で急増しだしたのは、10年ほど前からだが、奴らは不法行為を犯すと、人種差別を理由に大使館に泣きつき、警察に圧力をかけさせる。これが原因で警察は取り締まりに二の足を踏み、ボッタクリや昏睡強盗事件が多発しているのです」

 そのいい例が、某芸能事務所社長が話す経験談だ。
 「実は以前、歌舞伎町にウチのタレントの写真を無断使用しているセクシーバーがあり、抗議したことがあるんです。その際、客引きのナイジェリア人に携帯電話を叩き壊されたが、逮捕されたのはケツモチの暴力団員だけ。結局、その後店はナイジェリア人に乗っ取られてしまったんです」

 また、六本木の飲食店経営者はこう語る。
 「以前、ウチの店のケツモチの暴力団が、営業妨害をした他店のケニア人を事務所に呼び、ボコボコにしたことがある。ところが、この呼び込みが大使館に駆け込み、大使館側が外国人に暴力を振るうヤクザの摘発を求めてきた。さすがにこの時だけはホトホト困りましたよ」

 要は、こうした「厄介なものには目をつぶる」警視庁の体質の積み重ねが、外国人犯罪を増殖させたと言えるのだ。この年末はご用心。