和洋中が各種ある非常食。驚くほどバリエーション豊富だ! 価格もリーズナブルなので、いざというときのために常備しておきたい

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1月5日夕方、アラスカ沿岸でマグニチュード7.7の大きな地震が起こった。日本への津波の影響はなかったが、またいつ日本でも巨大地震などの非常事態が起こるかわからない。もしコンビニやスーパーから食品が消えたら、私たちはいったい何を食べればいいのだろうか? そんなピンチに使える非常食を試食してみた。

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私たちの周りには、実は災害時に非常食となる食品が多い。例えば、お湯で3分のカップめんは、水でも1時間待てば完成するのだ。

しかし、今回はもっと専門的な“非常食”でうまいものを探してみよう。

まずは非常食の代名詞でもある乾パン。もともと軍用食だけに歯が折れそうなほど硬く、お世辞にもうまいとはいえない。

ところが最近は、しっとりフワフワのパンが保存食になっているという。試してみたのは災害備蓄保存用パン・生命のパン・あんしんという仰々しい名前の缶入りパン。プルリング式の缶を開けると「ポン!」と大きな音がする。中に詰まっていたガスに5年保存可能の秘密があるのか?

2段重ねで入っているカップケーキ状のパンは、確かにいま焼き上がったような柔らかさで、とても保存食とは思えない。味はオレンジ、黒まめ、プチヴェール、ココア、ホワイトチョコ&ストロベリーの5種類。なかでもパワーのつきそうな黒まめがイチオシ。各缶345円なので、買い置きして夜食にも流用できそうだ。

ちなみに、実食テストに参加してくれた撮影モデルの坂本舞白(ましろ)ちゃんは、「オレンジ味が一番おいしい!」と、お気に入りだった。

続いては、フリーズドライ系の保存食。アルファ米で有名な尾西食品の尾西のごはんシリーズを食べてみた。常温で5年保存可能。お湯で15分、水でも60分で調理完了というお手軽さ。和風9種に洋風3種と豊富なラインアップは、長期の避難生活でも飽きがこなくて助かりそう。白がゆ、梅がゆだけでなく、五目ごはんやドライカレーなど食べ応えありそうなメニューがうれしい。種類によって273円から399円という価格も良心的だ。

気になる味は、予想外にモチモチの食感に驚く。水で作った冷たい白がゆは、やや寂しさがこみ上げてくるが、温かいドライカレーはフツーに完食。レトルト食品にも負けていない。

サタケから出ているマジックライスも、炒飯、牛飯などの馬力メニューと濃いめの味つけで大満足。腹いっぱいにしたいときは、お湯を多めにして雑炊にするといい。こちらも10種類が294円から399円とお手頃。

最後にオススメなのは、同じくサタケのマジックパスタ。お湯で3分、水で20分の簡単調理で5年保存可能。「非常食でイタメシにありつけるとは!」と感激するに違いない。カルボナーラ、ペペロンチーノ、ナポリタンと3種類そろって各378円。パン、ご飯、イタメシをうまく組み合わせて、避難生活を乗り切ろう!

(文・撮影/近兼拓史 モデル/坂本舞白)