オンキヨーのPC部門に変化 SOTECからONKYO、そしてMoneualへ【デジ通】
オンキヨーと言えば老舗オーディオメーカーだが、PC部門もあった。あったというのは以前ソーテックの株式を取得するなどし、PC市場に進出するなどしていたが、持株会社制に移行したため状況が変化した。

オーディオ部門は「オンキヨーサウンド&ビジョン株式会社」、PC部門は「オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社」になるなどして会社が分社化された。その後も動きがあり、現在のオンキヨーのPC部門はどうなったのか説明していこう。

■SOTECから、ONKYO、そして、Moneualへ
オンキヨーのPC部門はソーテックの株式を取得した2007年8月から開始し、2008年9月にはソーテックと合併したことから本格化する。

2009年10月にONKYOブランドをつけて店頭販売なども展開したが、2012年初め頃までには価格競争などから店頭販売をやめ、ダイレクト販売や法人向け販売に注力している。

PC部門はオンキヨーデジタルソリューションズ株式会社に引き継がれたが、最近では通常のPCに加えて、タブレットPCやSlatePCに注力していた。ITライフハックでも何度かニュースを掲載したことがある。

タブレットPCは個人向けや法人向けでも今後の伸びが期待できるが、会社としてはさらなる成長を目指しており、PC以外の製品にも注力しようとしている。その戦略パートナーがモニュエル社(Moneual)となる。



モニュエルは本社が韓国にあり、オンキヨー株式会社とモニュエルが合弁企業となるモニュエル・オンキヨー・ライフスタイル社(Moneual Onkyo Lifestyle Inc.)を設立した。

オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社はオンキヨー株式会社の100%子会社だったが、株式を2012年6月にこの合併企業に譲渡した。モニュエル・オンキヨー・ライフスタイル社の資本比率は、オンキヨーが28.57%、モニュエルが71.43%となる。

このモニュエル・オンキヨー・ライフスタイル社がPC以外に展開しようとしているのが、モニュエル社の家電製品などだ。モニュエル社はアメリカの家電ショーのCESで賞を受賞するなど、知名度も比較的高く会社だが、海外ではすでに販売されているロボット掃除機やMoneual社のPCなどを日本市場に投入していく。

ソーテック時代のデスクトップPCは韓国トライジェム(TriGem)から調達していたことを考えると、韓国企業との提携が必ずしもうまくいくとは限らない。今後の行く末が気になるところだ。

オンキヨー株式会社

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

デジ通の記事をもっと見る
3か月で10キロ減量! デジタル時代のダイエット術
お土産の試食やコーヒーも! マガジンハウス「BRUTUS」とUltrabookのコラボイベント
タッチ液晶が大きく進化! センサーの大進化でペンと指を個別認識
Kindleも「konozama」か? さいたま市で評判の悪いAmazon配送業者
万歩計? いえ活動量計です!活動量を“見える化”してダイエットに挑戦

オンキヨー Personal Mobile TWシリーズ TW217A5
オンキヨー Personal Mobile TWシリーズ TW217A5
クチコミを見る