クライマックスシリーズの限界か(第703回)
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クライマックスシリーズを廃止して、昔のようなペナントレース優勝=日本シリーズ出場という時代には戻れない。それなら、クライマックスシリーズに関して知恵を出し合って、ファンが見たくなるような日程、システムにするべきである。特にリーグ優勝チーム丸儲けのシステムを廃止して日本シリーズ同様に日本野球機構管理にしたい。そうなれば、臨機応変に両リーグの意見を汲みながらのバランスの取れた日程と、放映権問題がクリアになるはずだ。1勝のアドバンテージがあるのだから、日程を優勝チームから見て本拠4試合、敵地2試合はどうだろう。移動の費用など観客動員が増えれば十分ペイできる。また下位チーム主催試合を後ろに持ってくることで、ファーストステージで勝ってからでも、前売りの日数に余裕ができる。
最後に私が考えているプロ野球の10月日程の私案を再び書かせてもらうと、
[1]10月第2月曜日の体育の日でレギュラーシーズン全日程終了。
[2] CSのファーストステージ(最大3試合)はその週の金曜日スタート。
[3] CSのファイナルステージ(最大6試合)は次の週の金曜日から、優勝チーム本拠4連戦(4試合目は当日移動ができるように5時開始)、移動日無しで敵地2連戦。これなら中止がなければ水曜日に終わり、中2日で日本シリーズに突入できる。
日本野球機構には多くの問題が山積している。クライマックスシリーズもその一つである。今年の観客動員減少について関係者は討議するべきである。
写真は2万3610人と空席が目立った札幌ドーム。
1973年報知新聞入社。プロ野球の記録記者で"記録室"を長年執筆。現在は大リーグ担当。J SPORTSでMLB中継の解説も務める。