中央日報のHPをハッキングした「IsOne」とは何者なのか? 第2第3の攻撃も予告

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韓国の大手紙「中央日報」のホームページが9日、何者かによってハッキングされ、トップページが笑う猫の写真に差し替わるという事件が発生した。だが、犯人は攻撃をこれで終わらせるつもりはないようで、第2第3の犯行を予告するなど、かなり余裕な姿をみせている。

中央日報のハッキングされた画面には、猫の写真とともに緑色のコードが縦に羅列され、「Hacked by IsOne」という文字が表示された。韓国では北朝鮮の犯行ではないかとの見方も出ているが、現時点では北朝鮮の犯行を示すものは何も出てきていないという。韓国警察庁サイバーテロ対応センターの関係者も11日、「北朝鮮の犯行と断定するのは時期尚早」とメディアの取材にコメントしている。

そして、自らハッキングしたことを名乗る「IsOne」も、未だに正体不明だ。ハッキングされた画面には、猫の写真の下にSQL(データベース言語)が表示されており、そこにはIsOneが2011年6月9日に結成され、登録されているハッカーの人数は約1万人に上り、ターゲット対象が100万以上存在することなど、自分たちの存在をアピールする内容が記されていた。

また、SQLの1文目には「www.joongang.co.kr, 2012-06-09, APT」と、6月9日に中央日報のホームページ(joongang.co.kr)をAPT攻撃(Advanced Persistent Threat)を行うことを示していた。また、この文には続きがあり、「012-??-19」「2012-??-29」と次の攻撃を予告。攻撃月は「??」としているため、具体的にいつどこのサイトを攻撃するのかは分かっていないが、今年中に第2第3の攻撃が行われるものとみられる。

現在、韓国の中央日報は、これまで使用していたホームページのアドレスとは異なるドメインを通じてニュースを配信している。

参照:メディアオヌル
参照:dcnews

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