「よくやった」。イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領は、10日に行われたEURO2012初戦で、スペインと1−1で引き分けたイタリア代表の選手たちに、こう賛辞を送った。GKジャンルイジ・ブッフォンと長い時間抱き合った同大統領は、試合について次のように話している。

「とても美しい試合だった。(UEFAのミシェル・)プラティニ会長がいたが、彼も『素晴らしい試合だ。美しい試合だ。素晴らしい試合だ』と言うばかりだったよ。良かったね。決して悲観的にスタートする必要はないということさ」

非常に満足した様子のナポリターノ大統領は、「より難しいときにこそ、ほかでは見られない何かを引き出せるというのは、かなり確かだね」ともコメント。ピッチで戦った選手たちにあいさつし、握手をかわした。

チェーザレ・プランデッリ監督にもあいさつした大統領に、GKジャンルイジ・ブッフォンは着ていたユニフォームをプレゼントした。「あなたには少し大きすぎるでしょうが…」と言ってユニフォームを渡したブッフォンに、ナポリターノ大統領は「洗ってもいいかね?」とジョークで応えている。

FWアントニオ・ディ・ナターレの先制点をアシストしたMFアンドレア・ピルロは、「採点は7ってところかな。素晴らしいチームを相手に素晴らしい試合だったからね」とコメント。次のように続けた。

「ロシアとの試合が良かったよ。少し怖れがあるくらいが必要だったんだ。たくさんのこと、このレベルでプレーするためにはまったく違うことが必要だと理解するのに役立った。今日の僕らはチームとしてプレーし、それを見せたね」

「うまくやることが大事だった。今後の試合に向けて自信につながるパフォーマンスだ。でも、まだ僕らは何も成し遂げていない。このまま続けなければいけないんだ。(ダニエレ・)デ・ロッシはDFとしても非常に素晴らしい試合をしたね。彼のようなカンピオーネは、どのポジションでもプレーできるのさ」