ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督が契約延長に近づいている。近いうちに正式発表されるだろう。新契約は2015年までとなり、年俸は300万ユーロ(約3億円)に倍増される。

コンテ監督は23日、クラブオフィスを訪問。待っていたのは、アンドレア・アニェッリ会長やベッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)、ファビオ・パラーティチSD(スポーツディレクター)、パヴェル・ネドヴェド氏だ。“サミット”は数時間続いた。

話し合われたのは、契約延長に関することではない。これはすでに議論され、受け入れられている。それよりも、マーケットの戦略や夏のキャンプに関すること、そして八百長スキャンダルに関するデリケートな話題だ。

一方、契約を延長しないのが、FWアレッサンドロ・デル・ピエーロだ。キャプテンは25日に会見を開く予定で、ラポ・エルカン氏と共同で進めるプロジェクトを紹介する。また、まだ確定ではないが、来シーズンの行先について明かすかもしれない。可能性として残っているのは、イングランドかアメリカだ。

一部のサポーターはクラブオフィスに姿を見せ、アニェッリ会長に対してデル・ピエーロに関して直接説明を求めている。同会長は「アレはリーグのトロフィーを掲げるという最高の形でシーズンを終えた。君らがデル・ピエーロの味方としてデモをするなら、私も真っ先に君らと一緒にいる」と話している。

また、ローマではヴィンチェンツォ・モンテッラ監督やアンドレ・ビラス=ボアス氏のほかに、マルセロ・ビエルサ監督も次期指揮官候補へと浮上したようだ。フランコ・バルディーニGMの「ミスターX」は、彼かもしれない。

なお、ローマではマラガがFWパブロ・オスバルドに、ユヴェントスがFWファビオ・ボリーニ(ローマとパルマの共同保有)に、それぞれ関心が寄せられている。ただ、ローマはビッグオファーだった場合に、2人のうちどちらかのみを放出するつもりのようだ。また、来週にはMFフェルナンド・ガゴの去就に関してレアル・マドリーと会談する予定となっている。