バルセロナのペップ・グアルディオラ監督が今季限りの退任を発表したことについて、チェルシーのロベルト・ディ・マッテオ監督が語った。

数か月後、グアルディオラ監督がスタンフォード・ブリッジのベンチに座っていることもあり得る。チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ氏は、グアルディオラ監督への賛辞を決して隠していない。チェルシーはバルセロナを下し、チャンピオンズリーグ決勝に駒を進めたが、クラブはまだ来季もディ・マッテオ監督を続投させるかどうかを発表していない。

だが、ディ・マッテオ監督の口から出たのは、グアルディオラ監督への賛辞だけだった。

「すべての若い指揮官にとってのお手本だ。ファンタスティックな人だよ。彼がバルセロナを去ると決めたなら、それが彼や彼のキャリア、そしておそらくは家族にとって、正しい選択だったということだ。これだけ短い間に彼が手にした結果は、本当に素晴らしいものだ。おそらく、世界最高の監督の一人だろう」

一方、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は「私にとっては驚きだ」とコメント。次のように続けている。

「この一週間で落胆することになったし、今は決断のときじゃなかったのかもしれない。バルセロナの哲学は、トロフィーを獲得できるかどうか以上のものだ。そしてグアルディオラは、栄光を手にしてきたサッカーを最も体現する人物の一人だよ。落胆の一年に終わり、その哲学を追い求め続けてくれれば、私としてはよりうれしかった。そうなっていたら、面白かったのだが」

だが、ヴェンゲル監督はグアルディオラ監督を退任へと向かわせた理由に理解を示している。

「グアルディオラが感じていたプレッシャーを理解できる人間がいるとしたら、私だろう。彼はそのストレスを表に出さなかったかもしれないが、人がどれだけ苦しんでいるかは外部から常に分かるものじゃない。私は、彼は休みを取りたいのだと感じた。一定の期間を経てそう思うのは、理解できることだ」