右ひざの負傷で長期離脱中のビジャレアルFWジュゼッペ・ロッシが、EURO2012のチーム・ヒュンダイのプレゼンテーションに出席した。その席で、報道陣にコメントを残している。

ロッシはルイス・エンリケ監督率いるローマのサッカーに注目しているようで、「ミランとユヴェントスはすごく強い。でも、L・エンリケのサッカーは僕の思い描くサッカーと完全に一致するね。バルセロナと似ていて、僕のフィジカルの特徴に合致するよ。でも、(チェーザレ・)プランデッリ監督も(イタリア)代表でチームのメンタリティーを変えたね。より我慢強くなって、よりボールをキープするようになって。もっとテクニックを使うスペースを増やしたよ」と話した。

ロッシが注目するローマでは、FWファビオ・ボリーニがブレイク中だ。すでに代表招集を経験した彼は、ロッシのポジションを脅かす存在でもある。

「ファビオは今、すごく良いプレーをしている。イタリアのリーグ戦は初なのにね。でも、代表監督は僕に何ができるかを分かっているよ。これから1カ月か1カ月半で、じん帯のケガが完全に治ったら、僕はシーズン終盤の5〜6試合で、ビジャレアルの残留争いを助けることができる。そうしたら、EURO2012への道に希望が持てるね」

イタリア代表は、EURO2012のグループリーグで、スペイン、クロアチア、アイルランドと同じ組だ。

「僕がリーガのサッカーを完全に知っていることは、監督も分かっている。でも、まだ何かを尋ねられたりはしていない。とにかく、クロアチアとアイルランドがいることも忘れてはいけないよ。彼らだって、予選を勝ち抜いてきたんだ。もちろん、欧州王者で世界チャンピオンが有利だろう。でも、僕たちだっているはずだ。僕たちには、(MFアンドレア・)ピルロのような怪物や、(FWマリオ・)バロテッリのような優れた若手がいる。マリオについては、周囲が大げさに言いすぎなんだよ。彼はすごく好感の持てるヤツで、いつも笑わせてくれるんだ」

EUROが終わった後のキャリアについては、まだ決めていないようだ。

「(セリエAは)子供の頃から夢見た舞台だけど、パルマで半年経験しただけだね。過去にバルセロナや、イタリアのたくさんのクラブが話題になった。でも、何もないよ。今は考えたくないんだ。まだ時間はあるよ」