――今回、共演者は、若い世代から上の世代まで幅広かったですね。前田旺志郎くんと大杉漣さんとの共演について感想をお聞かせください。

藤原:漣さんは、やっぱり本当に素敵な俳優さんだと思いますね。常に多くのものを学ぼうとして、いろいろなところにアンテナを張っていて、すごく先輩として尊敬できる方だと思う。旺志郎から学ぶべきところも多くて、子供って本当にストレートなものを持っているから。僕はまえだまえだのファンだけど、本当にもっと好きになったような感じがしました。

:旺志郎くんは、本当にとにかく元気で。ずっと走り回っているようなパワフルさとお仕事になった時の真剣さとか真摯さに、逆に私たちの方が元気をもらうことが多々ありました。本当に子供の持つ力とか、特に旺志郎くんが持っているパワーからたくさん力を得ることができました。漣さんは、一番少年っぽくて(笑)いつも明るくて、笑わせてくれたり盛り上げてくださいました。でも歳の離れた私たちとも、すごく真剣に話してくれたり、話に加えてくださったりするので、毎回ご一緒させていただくのが楽しみでした。

――三浦さんは、共演シーン自体は少なかったと思いますが、影響を受けるようなことはありましたか?

:10年ぶりくらいの再会でした。子供の頃からよくお世話になっていましたので、共演していることが不思議で。1番最初に共演させていただいたシーンが、成長した奈緒子が宇宙教室の講師をしていて、それを見守っている伊佐夫さんみたいなシーンだったんです。「大きくなったな」って言いながら見ている友和おじちゃまの前で、緊張しながら子供たちに宇宙を教えている私というのはすごくリアルだなと思いました(笑)

――この映画は、はやぶさが戻ってくることでいろいろな奇跡が起こりますが、この映画を観た人にこんな奇跡が起こって欲しいということなどありますか?

:映画を見た後で、今、この瞬間がもう奇跡なんだと思えます。宇宙の大きな大きなスケール感を知れば知る程、今、私達が生きているこの空間や瞬間が奇跡なんだなと。だから、明日も1日を大切に、頑張ろうと思えるような気がします。

 藤原と杏の話から撮影現場は、共演者同士が高め合いながら映画制作という一つの目標に向かう素晴らしい雰囲気の場であったことがわかった。「はやぶさ」の偉業を成し遂げたチームと同じ結束力があったのではないだろうか。希望を乗せて奇跡を起こす「はやぶさ」の姿をぜひ劇場で確認して欲しい。

映画『おかえり、はやぶさ』は、3月10日(土)全国ロードショー<3D・2D同時公開>

『おかえり、はやぶさ』 - 作品情報

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