今年の夏に家族4人で関西旅行に出かけた、という台湾人男性の關李闢氏(ハンドルネーム)さん。宿泊ホテルでさんざんな思いをしたということで、その内容をブログにつづった。

 「日本で起こった悲劇を書きます。一泊21000円もするホテルで、こんなことが起こるとは……」とくやしさを文章ににじませている、關李闢氏さん。まずは「チェックインは午後3時以降でチェックアウトは午前11時前という時間設定や、チェックアウト時間を1時間を遅らせると1500円もかかるという不便さ」を挙げた關李闢氏さんだが、「それは規定だから仕方ない」とあきらめ、「外観は美しいが部屋の中や施設は本当になってない。みなさんも見て判断してください」と、自身で撮影した写真を公開し、いろいろな点を指摘した。

 ベッド4つの配置や部屋の狭さにがっかりした關李闢氏さんは、「こんな部屋しか用意できないとは! 景色が悪いのはどうでもよいが、部屋中カビのにおいであふれ、ベッドもシーツも汚い! ベッドは台湾の病院で見るような形で、白い浴衣にはシミがたくさんついている。そしてベッドに残っている大きな汚れ。子どものおもらしの跡かもしれない。ここがユニバーサル・スタジオ・ジャパン公認のホテルだなんて……大阪の恥と言っていいのかもしれない。私はここに泊まった証明として、敢えて部屋番号を明かします」と公表した。

 そして、部屋にノミがいることを指摘。「部屋に入って10分内で、肌全体に赤い傷が出来た。夜は家族全員くしゃみが止まらない。いるだけで全身がかゆく、くしゃみが止まらないのがどんな気持ちなのか想像つくだろうか!? 部屋の隅っこはほこりだらけだ。信じられない! としか言いようのない部屋だった」そうだ。

 深夜には我慢できずにフロントに行き、部屋の状況説明をしたという關李闢氏さんだが「マネージャーがいないので処理ができません、とスタッフに言われた。そんな発言をするとは信じがたい。なす術がなく翌朝まで待つと、やっとマネージャーが出社。ほこりだらけの部屋やシーツの汚れを見せると、何度も詫びた。だがお詫びの言葉だけで何の対応もなし。一晩の間に2〜3回フロントに行ったが相手にされず、翌朝まで我慢したというのに“すみません”と謝るだけとは失礼だ。部屋を変えてほしい。これが礼儀正しい日本人の対応なのか?」と怒りが爆発。「それでもマネージャーは“割引はできないし、特別なサービスもできない”と言い続け、もう一度部屋の清掃をすることを約束した。だが“シーツは汚いように見えるがこれでも洗濯済の物。いくら交換しても汚れやシミがついた物しかない”と言われ、あきれ果ててしまった」そうだ。

 「もう何を言っても時間の無駄なので、とりあえずユニバーサルスタジオに遊びに行った」という關李闢氏さんだが、「帰ってきて部屋に入ると、確かに少しはきれいになったと感じた。でもやはり寝具はシミだらけ。フロントに行くと中国語が話せるスタッフがいたおかげで、部屋を変えてくれた。そして空気清浄機をセットし、大浴場の入場券をくれるサービスしてくれた」とひと安心。だが手足にはノミにかまれた跡が残り、「やはりこの部屋にもノミがいる」と感じて悲しくなったという。

 そして朝食のまずさも指摘。「ウィンナーの味が悪く、乾燥したパンにおいしくないスイカ……一食2700円の価値は全くない。台湾では300円程度で食べられるレベルだ。混んでいて食べるのに30分もかかり、バイキングなのに料理がなくなっても補充をしない。おまけに内装も貧弱」と散々だった様子。「4つ星クラスなのに、私の人生の中で最悪ホテルになるだろう」と嘆いた關李闢氏さん。「日本語訳ができるなら、このブログの内容をホテル側に送ってみたいものだ」とブログを締めくくっている。施設や対応が相当悪いホテルだったのだろう。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)