ロンドン五輪女子サッカーアジア最終予選は8日に第4節を行い、日本は北朝鮮と引き分けた。中国がオーストラリアに敗れたため、日本の五輪出場が決定するとともに中国の予選敗退が決定的となった。かねてより「なでしこに勝てる」と豪語してきた李霄鵬中国代表監督は、日本戦を待たずして辞任を表明した。北京青年網が伝えた。

 0−1で敗れたオーストラリア戦後の記者会見で、「選手は力を尽くした。監督の無能さが敗退の原因だ。日本戦が最後の指揮になる」と李監督は語り、自らの進退を明らかにした。

 辞任は表明したが、最終戦の日本戦までは指揮を執る。「きっと全力で臨んで自分たちの実力を見せてくれるだろう」と、選手の奮起を期待した。

 1年余りに渡って女子代表を指導してきた李監督は「今のチームは未成熟。チャンスはあっても細かい部分ができない」とチームを評価した。そして今後の最重要課題はサッカー文化の根幹である青少年の育成であるとした。

 「中国女子サッカーはもっと高いレベルのコーチがしなければいけない」「女子と男子では違いが大きい。後任者にとって最も重要なことは、辛抱するということだ」と語り、自らの退任会見を結んだ。(編集担当:柳川俊之)