韓国青少年相談院は22日、『2010相談傾向分析報告書』を発表し、2010年―11年の1年間で直接面談や電話などを通じた個人相談、集団相談、心理検査などの件数が3万6741件だったことを明らかにした。特に精神健康の問題で相談するケースが増えているという。複数の韓国メディアが報じた。

 報告書によると、青少年が相談したもっとも多かった問題は、「家族問題」が24.8%、「対人関係」が19.2%、「精神健康」が18.9%、「学業・進路」が13.5%、「離脱、非行」が8.8%の順だった。特に、「精神健康」は2007年から10.9%増え、ほかの問題より増加率が高かった。

 また、精神健康の主な項目は、「憂うつ・萎縮」「脅迫・不安」「反抗性や品行性の障害」「衝動調節の問題」「自害」「自殺問題」「摂食問題」「睡眠問題」「注意散漫・過剰行動」「身体問題」「発達問題」「精神分裂・精神的な問題」など。

 韓国青少年相談院のグ・ボンヨン院長は、「全相談件数のうち青少年の精神健康の問題が占める割合は大きく、青少年の精神健康に対する治療的サービスを拡大する必要がある」と指摘。今後、韓国青少年相談院では個人や集団の心理治療や心理検査を活性化させ、積極的に治療を行う計画であることを明らかにした。(編集担当:新川悠)