編集部がコミケへ潜入、コスプレイヤーをまとめ撮り

　東京ビックサイトにて、8月12日から14日の3日間で行われた「コミックマーケット80」。その歴史は古く1975年から開催され、当時は参加サークル32、来場者数700人程度のものであった。しかし、今やサークル数3万5000、来場者数50万人を超える世界最大規模の同人誌即売会へと成長した。同人誌の購入や閲覧を楽しめることは勿論のこと、多種多様なキャラクターに扮したコスプレイヤーたちが華も添えてくれる。今回、ムービーエンター編集部もコミケ会場に潜入して、気になるコスプレイヤーたちを撮影してきた（写真一覧を見る）。

　　

　よく目についたのは、「プリキュア」や“タイバニ”こと「TIGER & BUNNY」のコスプレだった。数年前は「セーラームーン」のコスプレも見られたが、世代交代なのか「プリキュア」に完全に移行しているようだ。また、スポンサーロゴを背負って戦うという新しいタイプのヒーローアニメ“タイバニ”が、キャラクターのデザイン性に長けているためか、コスプレイヤーに人気のようである。余談だが、ライブドアも折紙サイクロンに出資したことがある。しかし、やはり秋葉原で不動のキャラクターやアニメ系のコスプレが多いようである。編集部が取材をしたのは3日目だったが、映画キャラクターのコスプレは少なかった。ただ、劇場公開中で、観客動員ランキングで激戦を繰り広げているこんなキャラクターたちもいた。

　

　他にも、最新のアニメ作品の紹介やグッズ販売を行う企業ブースも販売員たちが、作品にあわせたコスプレをして賑わせていた。企業ブースの販売員の中には、“プロ”のコスプレイヤーもいるようで、昨年出店していた企業ブースと同じブースで、前の年に見かけた顔が何人かいた。

　

　また、10月1日公開の映画『とある飛空士への追憶』のブースもあり、クリアポスター付きの前売り券を販売していた。名もなき飛空士シャルルと、次期皇妃ファナの身分を超えた愛の感動物語である本作。口コミで広がり、『このライトノベルがすごい! 2009』の作品総合ランキングでは10位を獲得、書泉ブックタワーのブック売り上げランキング（2007年10月15日 - 2008年10月12日）では1位を記録、2009大学読書人大賞2位と、様々な記録を打ち立てた話題作である。『時をかける少女』『サマーウォーズ』のマッドハウスの制作だけあって期待ができそうだ。

　今回のコミックマーケットは、東日本大震災の支援活動も行われた。コミケットスタッフ有志により、スタッフ全体集会とコミケット80当日に義援金募金活動が行われた。来場者たちは、募金箱を持つスタッフのところに行き、グッズなどを購入して余ったお金を募金していたようだ。50万人の想いが東北に届いただろうか。

　同人誌にコスプレ、さらに東北の支援活動など、大きく盛り上がった夏のコミックマーケット。年々拡大していくこの大イベント、次の「冬コミ」もさらなる盛り上がりを見せることであろう。

・コミックマーケット公式
・コスプレイヤーたちの写真一覧を見る

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