アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督が、マンチェスター・シティのロベルト・マンチーニ監督に対して、怒りを露わにした。

アジア遠征中のアーセナルだが、ヴェンゲル監督は、マンチーニ監督が16日にサミル・ナスリとは今月末までに契約をすませたいと話したことを聞いて、「非常識なコメントだ」と憤慨。「それ以上言いようがないね。こうしたコメントは許されるべきじゃない。フットボールの基本ルールに反しているし、彼にはそのことを教えてやらないといけない」

「どう対処すればいいんだ。我々は自分たちのサッカーに集中しているから、他人の言うことを気にしてる暇はない。だが、我々が望むのは他人に対するリスペクトだ。他のクラブと契約を結んでいる選手に対して、こうしたコメントはしない。イングランドのフットボールもこうした基本ルールに立ち返ってほしいね」

アジア遠征ではファブレガスが負傷で不在のため、4−1−4−1フォーメーションで中央の前目の役割を与えられているナスリ。残りの契約が1年で、移籍を希望していると言われている選手を、ヴェンゲル監督がいかに残留させることができるか注目される。

なお、マンチーニ監督はナスリについて発言したと同時に、退団を希望している主将のカルロス・テベスの代わりに同じアルゼンチン代表のアグエロを獲得できれば理想的と認めている。