左から、パトリック・デンプシー、シャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトレイ、マイケル・ベイ監督、タイリース・ギブソン 『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』 (C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. HASBRO TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro. (C)2011 Hasbro. All Rights Reserved.
 6月23日、第33回モスクワ国際映画祭のオープニング作品として『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のワールド・プレミアがモスクワで行われた。スタッフ、キャストはもちろん、前作の主題歌を担当したリンキン・パークも登場し、この日のモスクワは『トランスフォーマー』一色に染まった。

 メイン会場・プーシキン劇場前のグリーン・カーペットには、監督のマイケル・ベイ、主演のシャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリ−、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・マルコビッチ、パトリック・デンプシーが登場。さらに赤の広場ではポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)をバックに巨大ステージが組まれ、リンキン・パークのライブが行われた。2万5千人の観客を前に2時間の激しいパフォーマンスを繰り広げた。

 圧倒的なクオリティはそのままに、『アバター』で使用された最新の3Dカメラを使用し、往来の概念を覆すリアルな奥行きを見事に表現した監督のマイケル・ベイは、「やる以上は『アバター』を越えるレベルにしなければいけません。実写撮影に3Dカメラを使用したので、非常に困難な撮影の連続でした」と撮影を振り返った。

 また、シャイワ・ラブーフは「映画の最後の1時間のアクションと3Dは、史上最高にクレイジーで濃いアクション・シーンです、他のどの映画のどんなアクション・シーンよりド派手だ」と見所を教えてくれた。USマキシム誌で現在最も美しい女性に選ばれた新ヒロイン、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーは「この映画のVFXは別次元です。とても特別な映像を見ることができます」とコメントした。

 本作は、過去2作で全世界興収15億ドル以上のメガ・ヒットとなった『トランスフォーマー』シリーズの最終章。1969年アポロ11号は月面着陸に成功したが、偉業の陰でNASAと米国政府がひた隠しにした事実があった。月の裏側には、宇宙の彼方より飛来した未知の金属生命体の地球侵略の足掛かりとなる宇宙船が不時着していたのだ。そして、現代、オフィス機器に姿を変えていた金属生命体=侵略者が再び人間に襲いかかる。見る間に街は壊滅し、人類に味方していた一部のトランスフォーマーたちの応戦もむなしく、侵略者の圧倒的な破壊力に地球制圧は目前となる。人類は世界を、地球を守ることができるのか。

 6月28日にIMAX先行上映、同月29日より正式に全米公開され、週末までの5日間で、『ダークナイト』の持つ2億377万ドルの記録が破られるのはほぼ確実といわれている。この勢いを落とすことなく日本でも記録を破ることが出来るのだろうか。

 日本では、7月29日(金)より全国ロードショー。

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