インテル、ビラス・ボアスの招へいを断念…混迷する新監督探し

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 レオナルド監督の退任が濃厚となり、後任探しを進めているインテルは、ポルトのアンドレ・ビラス・ボアス監督の招へいを断念したようだ。

 マルコ・ブランカTD(テクニカル・ディレクター)は、『ANSA通信』の取材に対し、「メディアの騒動が大きくなっているようなのではっきりさせておく。ビラス・ボアスはポルトと契約しており、その契約の中には高額の違約金も設定されている。彼がインテルの監督候補に挙がることはない」とコメント。ジョゼ・モウリーニョのアシスタントを長らく務め、昨シーズンにポルトを3冠に導いた“モウリーニョ2世”の監督就任の可能性をはっきりと否定した。

 マッシモ・モラッティ会長も、「巨額の違約金があると聞いている。我々はそんな出費をするつもりは全くない」とビラス・ボアスの招へいを否定。また、噂に挙がっているフィオレンティーナのシニシャ・ミハイロヴィッチ監督についても、「現在、他のチームの監督を務めている人には接触していないと思う」と接触を否定している。

 その他には、昨シーズン途中までパレルモを率いたデリオ・ロッシやジェノアを率いていたジャンピエロ・ガスペリーニ、元ローマ監督のルチアーノ・スパレッティ、トルコ代表監督のフース・ヒディンク、イングランド代表監督のファビオ・カペッロらの名前が挙がっているが、どれも決定打には至っていない様子だ。

 モラッティ会長は、「全員“Aランク”だと思っている。イタリア人監督も外国人監督も変わらず優秀だと思っているし、みんなに敬意を払っているよ」と新監督候補たちを称えながらも、「有力な候補者はいるが、最終的にその人が監督になるための条件が実際にそろうかどうか分からない」ともコメント。

 インテルの新監督決定には、まだ時間がかかりそうだ。

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