昨晩行われた韓国対オーストラリアのグループC直接対決は、1-1のドローに終わったようですね。

裏のバーレーン対インドは5-2でバーレーンが勝ったので、2試合を終えての勝ち点は日本のグループと同じでオーストラリアと韓国が勝ち点で並び、得失点差でオーストラリアが1位になりました。

韓国が最終戦のインドに負けることはまず考えられないので、韓国の決勝トーナメント進出はこれでほぼ確定、オーストラリアもバーレーンに引き分けはあっても負ける可能性は少なそうなので、日本が勝ち進めば彼らのどちらかと準決勝で当たることが予想されますね。ま、その前に開催国のカタールと当たった場合の審判、もとい心配をしないといけないわけですが(笑)。

さて、昨日はその試合をネットでチラチラと横目で見てましたが、TVではBS-TBSでやっていた「ヒュ−マン・コラボレ−ション〜挑み続ける人々・テイクオフの瞬間〜」という番組を見ておりました。

トルシエ、オシム、ザックという歴代監督へのインタビューがメインの番組だったわけですが、オシムが川島に宛てたメッセージの中に、「自分から5m以内のボールに対する反応に若さがある」という指摘をしていて、つい最近あのシリア戦の退場があっただけに、当然ながらインタビューはアジアカップ前の収録ですから、いったいどんな預言者なんだよと驚いてしまいました(笑)。

それはともかく、3監督の日本に対する助言は、「海外経験を積むこと」「リスクやミスを恐れずチャレンジする事」という2点に集約されていましたね。

シリア戦では、チャレンジした結果シュートミス連発で叩かれ状態の前田ですが、それもまた彼の国際経験の足りなさゆえに起こってしまった面は大きいでしょう。

足元にボールを収める能力は天下一品なのですが、香川と同様に、本田のような体幹の強さが無いので相手に当たられると上体が不安定になり、それが1トップとしての物足りなさにつながっているように思います。

その点で見本となるのがインザーギのプレイで、彼はボールを受けるときにはマークについた相手選手に体を預け、ボールは足が届くギリギリの距離に遠ざけて置き、もう耐えられないという時にはうまく相手の体を使って反転し、その瞬間倒れこんでファールをもらってしまいます。インザーギといえば決定力ばかりがクローズアップされますが、あの体格でミランの1トップを張れるスキルにこそ、前田には学んで欲しいと思いますよね。

才能だけなら歴代の名FWには引けを取らないものを持っているわけですから、今まで足りなかった海外経験をいう部分を、この大会で貪欲に吸収してもらいたいものです。

  • 悩める(?)前田への提言

  • 「日本、中東の罠から九死に一生を得る」アジアカップ2011 ブループB シリア-日本(1-2)

  • 「シリア対策のヒントがそこに」アジアカップ2011 グループD イラク-イラン(1-2)

  • 「決勝で初めて見た高校らしいサッカー」全国高校サッカー選手権 決勝 滝川第二-久御山(5-3)

  • 「まずは良い宿題をいただきました」アジアカップ2011 ブループB 日本-ヨルダン(1-1)