9日のナポリ戦で敗れたことを受け、ユヴェントスのベッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は、「何人かの補強があるかもしれない」と認めた。すでにルカ・トーニを獲得しているユーヴェだが、特にターゲットとしているのは、カターニアFWマキシ・ロペスだ。ユーヴェは9日に行われたカターニア対インテルの一戦でも、M・ロペスをチェックするために関係者を派遣している。

だが、マロッタGMは10日、「(フィオレンティーナFWアドリアン・)ムトゥとM・ロペスは2人とも非常にうまいが、ユーヴェへ移籍するものではない」と、両選手の獲得の動きを否定している。

そのほか、ユーヴェが狙っているのは、アトレティコ・マドリーFWディエゴ・フォルラン(だが、1500万ユーロ=約16億円という移籍金は予算オーバー)だ。同選手については、代理人が「何も知らないが、真剣なオファーが届けば検討するだろう。ディエゴは31歳で、2年半以上の契約がオファーされれば、我々は考えるよ」と話した。

また、ビジャレアルFWジュゼッペ・ロッシ、ウディネーゼFWアントニオ・フローロ・フローレス、パレルモFWマッシモ・マッカローネ、サンプドリアFWジャンパオロ・パッツィーニといった選手たちも候補とされている。

だが、サンプのドメニコ・ディ・カルロ監督は、「パッツィーニはサンプに残る。チームをできるだけ高いところへ導くために、彼は素晴らしいシーズンを過ごしてくれるだろう。主力は残るよ。クラブからそう約束された」と、移籍の可能性を否定した。

一方で、G・ロッシの代理人であるフェデリコ・パストレッロ氏も、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、「1月にビジャレアルを去る可能性はゼロに近い。ユーヴェとのコンタクトはないし、彼の希望はビジャレアルでシーズンを終えることだ」とコメント。次のように続け、ビジャレアルとの契約延長に近づいていることを明かしている。

「我々は2015年までとなる2年間の契約延長について動いている。違約金は4000〜5000万ユーロ(約42億9000万〜53億6000万円)になるだろう。昨夏、イングランドのクラブが彼の獲得に大きく近づいたが、1900万ユーロ(約20億4000万円)のオファーは断られた。彼の今季を見れば、その金額はさらに上がるに違いない。獲得には少なくとも2300〜2500万ユーロ(約24億6000万〜26億8000万円)が必要だろうね」

また、インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)は、「(アンドレア・)ラノッキアの獲得で我々のマーケットは終了だ」と、1月のさらなる補強の噂を否定した。だが一方で、同TDは「アレクシス・サンチェスのことは気に入っているし、我々の目標だよ」とも述べており、同選手獲得への扉は開けておいた形だ。

いずれにしても、インテルは近いうちにサンチェス獲得を試みると見られており、同選手の代理人であるフェリチェビッチ氏がミラノに到着する見込み。1800万ユーロ(約19億3000万円)にFWジョナタン・ビアビアニーを加えるという以前のオファーはなくなったが、現在は2500万ユーロ(約26億8000万円)というウディネーゼの要求を受け、2000万ユーロ(約21億4000万円)にMFジョエル・チュクマ・オビを加えるオファーが検討されている。