インテルは9日のセリエA第19節で、カターニアに2−1と勝利を収めた。レオナルド監督はこれで3日間のうちに勝ち点6を挙げたことになる。夢のようなスタートを切った同監督は、試合後に「良いプレーができずとも、苦しんだ末に勝ったというのは、大きな兆候と言える。気迫という点でまた素晴らしい試合ができた。この3ポイントは大きいよ」と語った。

インテルはこの日の勝利でミランとの勝ち点差を11ポイントとしている。だが、インテルは2試合が未消化なため、理論上は5ポイント差まで縮められることとなる。レオナルド監督は次のように続けた。

「前半は苦しんだ。カターニアがとてもうまくピッチに立っていたからでもあるね。このように難しい試合でこういった逆転劇ができるのは、とても素晴らしいことだよ。リーグ戦が長いことは分かっている。我々は2試合未消化だが、すでに6ポイントを手にしたと考えてはいけないよ。今は勝利を目指せるグループにいることを喜んでいる」

インテルのプレーは目を見張るものではなかったが、レオナルド監督はそれで構わないとしており、「(ゴラン・)パンデフを投入してからは、チームがより攻撃的になり、カターニアにも何度かチャンスを許した。今日は(GKルカ・)カステラッツィが決め手となったね」とコメント。さらに、「我々は偉大なチームが持つ素晴らしいキャラクターを再び見せることができた。キレはなかったけど勝ったんだ」とつけ加えている。

一方、レオナルド監督の古巣ミランのファンは、同日にサン・シーロで行われたウディネーゼ戦で、試合前にレオナルド監督に対する批判的な横断幕を掲げている。だが、同監督は「あらゆる反応を尊重する。外部から見た状況が、特殊な反応や解釈につながり得ることは分かっているよ」とコメント。次のように続けた。

「私はいくつかの理由からチョイスをした。ミランや(アドリアーノ・)ガッリアーニのことは忘れないし、ずっと感謝し続けるよ。そばでクラブ運営を見て、指揮官も務めた。私にとっては素晴らしかった13年間に終止符を打ったんだ。ただ、今のような機会を与えてくれたインテルにも感謝しなければいけない。(ミランファンが自身のインテル行きを批判する)こういう状況においても、リスペクトはあると思う。素晴らしい関係があったし、ミランとは終わったが、こういう表現には愛情も反映されているんだ」