英紙『デイリー・メール』は20日、インテルのラファエル・ベニテス監督が48時間以内に解任されると報じた。ベニテス監督はインテルの指揮官に就任した6カ月前からリヴァプールの家を手放しておらず、その家に戻った同監督は解任の知らせを待つことになるという。

同紙によると、ベニテス監督がクラブ・ワールドカップ優勝後、クラブとマッシモ・モラッティ会長に「驚きの批判」をしたことが解任理由になるそうだ。これは、同監督がリヴァプール時代の最後、前オーナーのトム・ヒックス氏やジョージ・ジレット氏に対して爆発したときを思い起こさせるという。また、ベニテス監督が「彼の」リヴァプールに戻り、2度目のチャンスを得たいと願っていることが原因だとも報じられた。

現在のリヴァプールの指揮官は、偶然にも元インテルのロイ・ホジソン監督だが、同監督も問題を抱えている。特に新オーナーのジョン・ヘンリー氏は、シーズン序盤のリヴァプールの成績不振について、ホジソン監督にも責任の一旦があると考えているようだ。

とはいえ、直近にリヴァプールでうまくやれなかったベニテス監督を再び招へいすることに、ヘンリー氏は慎重だという。『デイリー・メール』が確実としているのは、ベニテス監督が解任されれば、ファビオ・カペッロ現イングランド代表監督に対するインテルの動きに、イングランドサッカー協会が備えなければいけないということだという。