28日のインテル対パルマの一戦は、5−2でインテルが勝利を収めた。ポストに当たるシュートあり、相手選手に当たってゴールとなったシュートあり…大量7ゴールが決まったこの一戦だが、真の素晴らしさはサイドにある。インテルFWビアビアニーとパルマMFアンジェロのことだ。

2人ともフェノーメノ(怪物)ではない。だが、それぞれ走り、ドリブルでの突破を図り、何度も相手陣内奥深くへ侵入して、クロスを上げている。つまりは、ウィンガーということだ。かつてのサッカーではよく見られたが、現代サッカーではますます少なくなっている選手たちである。この役割を務めるには、才能と肺活量、そして勇気が必要なのだ。

徐々にインテルでアイデンティティーを築きつつあるビアビアニーは、プレーを変えたり、相手のディフェンスを縦横に広げたりするときにチームメートが探す選手だ。彼にはまだ、超一流選手たるパーソナリティーはない。だが、パルマ戦での彼は柔軟だった。サイドを前後に走り、ボールに67回触れ、3つの悪くないアシストを決めている。それに、彼にはガッツもある。衝突プレーで6度勝っていることがその表れだ。ドリブル突破も8回狙い、そのうちの5回を成功させた。

一方、アンジェロはインテルDFコルドバと面白い対決を見せてくれている。パルマFWクレスポに向けてエリア内にアンジェロが送ったクロスは美しかった。彼はクロスボールを10回上げ、そのすべてが危険なものだった。さらに、アンジェロは右足のシュートでポストを叩いてもいる。

アンジェロは常にドリブルを狙うのではなく、特に運動量とスピードをプレーの基本としている。だが、最初にプレスをかける選手が彼であり、インテル戦でのボール奪取6回は決して少ない数字ではない。また、21回という好パスの回数も同様だ。つまり、彼はボールを持ったとき、何をすべきか分かっているということである。さらに、アンジェロはファウルの回数も少なく、インテル戦ではわずかに1回。クリーンな選手ということだ。