「一つだけ確かなことは、ラファエル・ベニテスが私よりもうまくやることはできないだろうということだ」

レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が、インテルで自身の後を継いだベニテス監督に厳しい言葉を突きつけた。昨シーズン、3冠を成し遂げながら、レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウへ向かうため、インテルと別れたモウリーニョ監督だが、古巣のことは忘れてはいない。英紙『サンデー・タイムズ』の中で、同監督は次のように述べている。

「一つ確かなことは、ベニテスが私よりうまくやることは決してないということだ。可能性がないんだよ。もう一つ、間違いなく確実なのは、彼がもしもインターコンティネンタルカップ(クラブワールドカップ)に優勝したとしても、彼は私の13試合とは違い、たった2試合に勝っただけで優勝したということになる。つまり、私のインターコンティネンタルカップであって、彼のものではないんだよ」

ベニテス監督はインテルの宿泊地からモウリーニョ監督の写真をすべて取り除くように求めたとも言われる。モウリーニョ監督はこれについて、このように答えた。

「私のそばにいる人たちを愛するために、写真など必要とはしていないよ。私の愛情はハートにあるものなんだ。私がインテルにいたとき、(エレニオ・)エレーラや(ロベルト・)マンチーニの写真を外したりはしなかったがね。私の写真を彼が気に入らないというなら、問題ではない。私はインテルのすべての人たちと素晴らしい関係を持ったんだ」

「ベニテスにはあらゆる成功を収められるようにエールを送る。彼のことを私が好きだからではなく、彼が私の、私のサポーターの、そして私の会長のチームの指揮官だからだ。私はウェンブリー・スタジアムでの(チャンピオンズリーグ)ファイナルでインテルと対戦したい。インテルかチェルシーと対戦したいよ。チェルシーも私のチームだからね。もしくは、マンチェスター・ユナイテッドが良いだろう。サー・アレックス・ファーガソン監督のチームであり、私は彼のことをずっと称えてきたからだ」

アシュリー・コールやスティーヴン・ジェラードの獲得が実現せず、モウリーニョ監督は国際レベルのDF(マイコンか?)の加入を待っている。その一方で、自身がレアルからの連絡を断れなかった理由については、次のように説明している。

「レアルはすでに2度、私のことを求めてくれていた。これ以上断ることはできなかったんだ。こういうチャンスというのは、(逃すと)悔いるものであり、私は後悔したくなかった。今の私の目標はグランドスラムだよ。ヨーロッパの主要3リーグで勝つことさ。これまでに誰も成し得なかった目標だよ」