スクリーンの脇にある2台のモニターが「つぶやき」を表示した

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   中井貴一さん(48)主演の映画「RAILWAYS(レイルウェイズ)」の先行試写会が2010年5月17日、松竹本社の試写室で行われた。ツイッターを用いて「つぶやきながら映画を観る」という実験的な試みを取り入れ、ツイッターユーザー約60人とお笑い芸人のつぶやきシローさん(39)が参加した。

   今回の試みは、つぶやく際にハッシュタグをつけると、映画用スクリーンの両脇に設置されたモニターを通して、リアルタイムで表示される仕組みをとった。開場後すぐの午後6時半ごろ、ユーザーたちはすぐさまつぶやきはじめ、一番乗りの人は「楽しみです」と周囲の気持ちを代弁していた。

携帯電話を手にしながら、映画に観入る

   試写会に先だって、松竹宣伝部の山中正博さんは、多くの人が共感できる作品として仕上がったことに胸を張るとともに、今回の企画は「上映中の携帯電話の使用や『つぶやき』を容認するものではなく、この試写会を通して、観賞マナーについての議論が活発化し、上映中のマナー向上の一助になってほしい」と趣旨を説明。スペシャルゲストのつぶやきシローさんも到着し、映画が始まった。

   観客たちは携帯電話を手にしながら、映画に観入っていた。はじめのうちは、「RAILWAYS試写会、中井貴一さん登場」「中井貴一、演技うまい」「本仮屋ユイカ、上手になったなあ」と役者の登場にはしゃぎ、劇中に登場する場所や食べ物が関心事に。だが、劇が進むにつれて、登場人物が語る言葉に感動したり、劇の伏線が気になり出したり……それぞれに楽しんでいたようだ。

映画が盛り上がると「つぶやき」少なく

   つぶやきシローさんは試写会後の取材で、「同じ場面なのにこう思う人もいるんだな、と新鮮な気持ちでした。映画自体も素晴らしかった」と振り返った。それは観客たちも同じで、映画が盛り上がるにしたがって、つぶやきが少なく、短めになっていた。ツイッターどころではなく、ストーリーに集中して、観入ってしまったのかもしれない。上映後のつぶやきには「主人公が夢を叶えると、周りの人も幸せになる、そんな映画でした」「あったかい気持ちになった」「素敵な映画でした。家族に逢いたくなった」「この映画は脇役がいいね」といった率直な感想も書き込まれている。

   なお、映画公開は2010年5月29日。中井貴一さん演じる仕事一筋の主人公・筒井肇が、エリートサラリーマンの地位を捨てて幼少時代からの夢だった一畑電車(通称:バタデン)の運転士を目指す内容。製作総指揮は「ALWAYS 三丁目の夕日」を手がけた阿部秀司さんが担当した。Web連動企画「らぶてつRAILWAYS」も実施中だ。<モノウォッチ>

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