アディダス ジャパンが開発。デジタル版“壁打ちテニス”の『IMPOSSIBLE WALL by BARRICADE』<br>(会場:アクアシティお台場、撮影:野原誠治)
以前より、耳にすることが極端に減ってしまった“壁打ちテニス”。年号は昭和の頃、車のトランクなどにテニスラケットを積んでいた若者がイッパイいた。「テニスが上手くなって、女性にモテたい」と思っていた男子が大勢いたはずだ。その頃、予約せずに一人で練習できる手段として“壁打ちテニス”というスタイルがあり、この場所も人で溢れ、ニュースに取り上げられることがよくあった。

それら、遠い記憶になってしまった“壁打ちテニス”の文化に、スポーツメーカーのアディダス ジャパンがスポットを当てた。ギャラリーも一緒に楽しめる“壁打ちテニス”の新アトラクション、『IMPOSSIBLE WALL by BARRICADE』を開発。5月15〜16日の期間限定で、東京・お台場の商業施設『アクアシティお台場』の3階に設置した。お台場と言えば、セガのテーマパーク「東京ジョイポリス」やテレビ番組・SASUKEのアトラクションが疑似体験できる「マッスルパーク」など、体験型施設が集結しているエリアだ。

同社は、男女の若者をターゲットにした“壁打ちテニス”のプロデュースするに至り、親和性の高い「ゲーム文化」を採用。従来の壁部分はコンクリートや木製ボードだったところを、ゲームのキャラクターがボールの標的となって表示されるモニター画面に置き換えた。以前は、一人でもくもくと練習する存在だったものが、シューティングゲームを思わせる楽しげなアトラクションに変化。幾つかのステージをクリアした後、ボーナス画面へ挑戦できるゲーム構成。その画面で現れる特別なエイリアンを撃破すると、Tシャツや最新モデルのテニスラケットが賞品としてプレゼントされるのだ。

開発スタッフに話を聞くと、「ゲームと言っても、実際のテニスボールを使用。最新型のラケットとシューズも無料貸し出しを行い、プレー全体のリアルさにこだわった」と説明。楽しんでもらう遊びの中にも、本格的要素を盛り込んでいた。

オープン初日の15日、大学生のテニスプレイヤーを招待したイベント「大学対抗ポイントマッチ」が一般開放の前に取り行われた。チーム3名のポイント合計で順位が争われ、参加者の中で最高点(12,170)を獲得した慶應義塾大学のソフィアテニスクラブに所属する田丸さんは「ストロークをあまり強く打たないようにしてプレーに臨み、ハーフボレーを多用した」と攻略のポイントを教えてくれた。

同アトラクション、動きやすい格好であれば無料で参加でき、所要時間は、5分程度のチャレンジだ。景品を取れなかったとしても、参加賞でリストバンドと施設横にあるアディダス パフォーマンスセンターで使える10%OFFの割引チケットがもれなくプレゼントされる。

なお、インターネット上のサービス「Twitter」と「USTREAM」を使って、会場の様子がコメントと映像による中継で結ばれている。巧みなプレーによって、賞品が当たっていく様子など、細かに伝達されているので、会場まで足を運べない方は、現代版の“壁打ちテニス”をオンライン上でチェックされたし。

■関連リンク
アディダス ジャパン(TwitterとUSTREAMでも中継)
アクアシティお台場