北朝鮮が特殊部隊5万人を配備! ネチズン「前政権は平和だったのに…」とぼやき

写真拡大

北朝鮮の核問題をはじめとし、北朝鮮関与説が強まる海軍哨戒艦の沈没事故、そして電撃的な金正日総書記の中国訪問など、このところ緊張状態が続く朝鮮半島に、またもや衝撃が走った。

韓国の聯合ニュースは5日、北朝鮮の朝鮮人民軍が、特殊部隊約5万人を北緯38度線(南北非武装地帯)付近に配置したとの韓国政府筋の話しを伝えた。北朝鮮は2−3年前から特殊部隊を最前線に配置する計画を進めていたそうで、最近になり完了。今後は、北朝鮮が韓国に奇襲攻撃を仕掛ける可能性も出てきているという。

北朝鮮の「2008年国防白書」によると、これまで北緯38度線の最前線へ増兵を行った結果、特殊部隊の規模は18万人程度に。韓国国防省は「北朝鮮は、最近のイラク戦の教訓を生かして特殊戦能力を強化している。有事の際に、トンネルなどを使って韓国の後方地域に回り込み、同時多発的に攻撃を仕掛ける作戦だろう」と同ニュースに話している。

韓国でこのニュースが報じられると、ネット上には「怒り」「非難」「憂慮」など、さまざまな意見が集まった。

「休戦ラインを境に好戦的な国と敵対していることを忘れてはいけない。やつらに常識は通じない。普段から徹底的な防備を」
「備えあれば憂いなし。北朝鮮の攻撃に備えなければ。いくら経済的に発展しても、奇襲攻撃を受けたら致命的だ」
「核兵器に対応できるのは核兵器しかない。韓国も休戦ラインに核兵器を配置するしかない」
「満足な食糧もないのに…。北朝鮮の特殊部隊5万人には、韓国軍5千人で十分」
「今こそ北朝鮮にミサイルを打ち込め」
「北朝鮮に米や肥料を与えるやつは許さない」
「前政権の時は平和だったのに。政権が変わったとたん安心して暮らせない」

など北朝鮮への非難、韓国政府への不満、戦争への恐怖、そして「休戦中だという現実を忘れるな!」といった自国民に向けたメッセージなどが寄せられている。韓国の李明博大統領は4日、軍主要指揮官会議で北朝鮮の攻撃に備える必要があると述べ、南北間の緊張はさらに高まりそうな雰囲気だ。不可解な行動を繰り返す北朝鮮の動向にも、引き続き目が離せない。


参照:北、特殊部隊5万人最前線に配置 - 聯合ニュース
参照:北、特殊部隊5万人を最前線に配置完了 - 毎日経済


(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。