少なくともリーグ戦において、ローマのクラウディオ・ラニエリ監督は、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督にとってナンバーワンの敵だ。だが、ラニエリ監督はチャンピオンズリーグで決勝進出を果たしたモウリーニョ監督に賛辞を送っている。

インテルからスクデット、そしてコッパ・イタリアのタイトルを奪おうと狙っているラニエリ監督は、イタリア『スカイ・スポーツ』に対し、インテルについて次のように話している。

「バルセロナでインテルは偉大な快挙を成し遂げた。私は本当に満足しているんだ。イタリアサッカー全体のためにね。それは、(ドイツと争っている)UEFAランキングのことだけじゃない。(イタリアの)チームがファイナルへ進むのは重要なことだったんだ」

「彼らは素晴らしかった。状況を考えれば、ディフェンシブな試合をする必要があったんだ。チアゴ・モッタの退場が決め手になったね。インテルは高い位置から良いプレスをかけてスタートしていた。そして10人になってから、チームの重心が下がったんだ。それは避けられないことだったんだよ」

「しかし、彼らはまたも自分たちにクオリティーがあることを示した。フィジカルについても調子が良い。去年は(アンドレス・)イニエスタの終了直前のゴールのおかげで、バルセロナがファイナルへ進んだ。ラッキーだったんだ。今回はインテルの方が優れていたんだよ」